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菩提心の称賛《宝珠の灯》第299偈

299)菩提心の礎を打ち立てれば
耐えられぬ悪行は自然に止まる。
全ての善行が手に入る。
恐れと離れ、堅固安定を得る。


大乗資量道を三に分け、
真ん中の「中」を得た時から、
菩提心が衰えることはあり得ない。

この礎がしっかりと立てば、
常に心は
菩提心の影響を受け続ける。


皆の利益を欲す心は、
皆に危害を与えようとする心を生じさせない。

椅子取りゲームのように、
心の椅子にどっしり座って譲らない。

危害を与えようとする動機が生じないから
行動も起こらない。

こうして悪行が止まる。


道を進むための善行は
幾らあっても良いものだ。

皆の役に立つために
皆の役に立つことをする。

早く仏陀になりたいから、
善さそうなことは片っ端からやっていく。

その全ての善行も、
菩提のために回向する。


苦しみの因になる悪いことはしない。
幸せの元になる善いことをすると、

結果は幸せが残る。

怖いことは何も無い。

自分を脅かす怖いことが無ければ、

それはもちろん、
永く安定して続くのだ。


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