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天にとどく声

舞や音楽は
神々へ捧げるためにもある。

古代インドでも
貴人をもてなす供養物の中に
音楽があった。

口をゆすぐ水
足を洗う水
目を喜ばせる花
香りの良い香
明るい灯明
胸を洗う香水に
美味しい食べ物
そして
耳を楽しませる音楽である。

カーラチャクラという教えは
これも一つの特徴なのかもしれないが
作法の途中で
舞や音楽などの芸能を
特別に供養・奉納する部分がある。

インドでのカーラチャクラのように
今回も法話会の中日にそれが行われた。

馬頭琴のようなモンゴルの弦楽器の演奏と
伝統的で力強いモンゴルの歌が
奉納された。

最初はオーケストラのような演奏。
(スタンバッていなかったので録音できなかった)

弦楽器の音色は短調が主だったが
テンポが早くて気持ちが良い。
早い中で時々ゆっくりとおさまる。
走る馬を落ち着かせるような感じ。
緩急の対比が素晴らしい。

映画の中で使われるような和音で
旋律自体に物語を感じるような
演奏だった。

後の演奏者三人の録音はできた。
音声ファイルをここに添付しようとしたのだが、
できなくて悔しい。

歌の奉納をした女性は非常に堂々として
衣装は伝統的なモンゴルドレス。
同じようなドレスを
チンギス・ハーンの所でみた。
https://www.instagram.com/p/C_DYUPLBybP/?igsh=MzNhbnk2c2d4czdj

奉納した歌い手の
歌う声はとても強くて
高音部分は
時々マイクが音を拾いきれなかった。

大草原で
人の声そのままで歌うものなのだろう。

歌といっても
歌詞より声そのものが
神への供養になりそうな
天高く伸びる声。

大自然の中にいると
人間が小さいことがよく分かる。

移動中、
集落にたどり着けなかった者もいただろうし、
水が枯れて
生きられなくなった者もいただろう。

荒々しい人々に遭遇して
どうしようもなかった者もいただろう。

生きることが過酷であった故の
この歌声ではないかと
想像は膨らんだ。

郊外へ連れて行ってくれた友人とその甥に
「好きな歌手を教えて」
と訊いた。

甥くんはラップが好きで、
ThunderZ サンダーZと
Rokitbayを教えてくれた。

多くの若者が支持しているという。

友人は真面目な人で
ナラブバンザという歌手の
マネ・ウイハン・ザンバ・テビン・ナラン
世界の太陽の光(みたいな意味だそうだ)
を推していた。

ナラブバンザは
数年前に亡くなったそうだが
最も美しい声を持った歌手で
過去にも彼女が亡くなった後も
彼女を越える声は出ていないという。

動画をシェアしてくれたので、

天にとどく声を
ここでシェアする。
https://m.youtube.com/watch?v=ANd1V2X8jWU&pp=ygUZdWloYW4gemFtYmEgdGV2aWluIG5hcmFuIA%3D%3D

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