菩提心の称賛《宝珠の灯》第347偈
347)我と天空に等しい全ての衆生は
楽を求め苦を求めないと
見て、自他を交換する心によって
常に菩提心を修したまえ。
心をもつ者は全て、残らず、
基本的な欲求として
幸せになりたい
という望みがある。
「幸せ」や「楽」は
それぞれの者に
それぞれの意味があるけれど
根本は
ただ「あってよい」という
シンプルな肯定感に
紐付くものではないかとも思う。
反対に
ただ「あってよい」ことを
害されることに
苦しみを感じるのではないか。
誰の心も同じように反応する故に
心をもつ者も
同じ性質をもつことになる。
この基本的な共通点がある故に
自分と他者を交換する考え方によって
自分を大切にするように
他者を大切にすることができる。
更には
たった一人の自分の幸せと
計り知れない沢山の他者の幸せを
はかりにかけて、
幸福の全体量が多い他者の幸せのために
自分が貢献するという
自他の立場の交換ができる。
皆の幸せのために
自分が修行をして
相手に最も最適な利他行を
自然に行える仏陀になろうという
菩提心が生じる。
生じた後も
再々思い起こして
菩提心をもっと強くする。
これは自分が納得しないと続かない。
だから、
いろんな修行をする意味や理由を
知ることがとても大切なのだ。
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