見出し画像

『シュルレアリスム宣言』100年

今も息づく『シュルレアリスム宣言』


 1924年にアンドレ・ブルトンがシュルレアリスム宣言を出してから、今年で100年目になりました。

 アンドレ・ブルトンは作家や画家たちにも多くの影響を残しました。シュルレアリストの画家たちの中でも、有名どころはルネ・マグリットあたりでしょうか? 空中に浮かぶ巨岩の絵など、記憶にある方も多いと思います。

 シュルレアリスム宣言で、アンドレ・ブルトンはこんなことを云っています。

 いとしい想像力よ、私がおまえのなかでなによりも愛しているのは、おまえが容赦しないということなのだ。

 自由というただひとつの言葉だけが、いまも私をふるいたたせるすべてである。

アンドレ・ブルトン著/巖谷國士訳『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』岩波文庫より


 アンドレ・ブルトンの云う「自由」とは、いったいどのようなものだったのでしょうか。それは、詩において、文学において、絵画において、現実から自由になれる想像力だったのかもしれません。

 さて、今日は少し変わったところで、レオノーラ・キャリントンをご紹介しようと思います。

レオノーラ・キャリントン

 フェミニストとも云われるレオノーラ・キャリントンですが、日本で展覧会が開かれたこともありました。夢のなかの絵のような不思議な絵で、ケイト・ブッシュの歌を思わせる幻想的な絵画をたくさん残しています。

ふたたび『シュルレアリスム宣言』

 当時の詩人たちは貧しかったようです。大好きなパンチ酒も飲めないほどだった、と。でも、お金はなくとも、想像することは自由です。わたしは人間の想像力が、大好きです。現実ではありえないものを生み出す力。それがわたしの原動力です。

『自由文学宣言・幻煙術』

 そして、僭越ながら自著のご案内です。電子書籍にて、『自由文学宣言・幻煙術』を刊行しました。最初に書いていたときは、アンドレ・ブルトンを意識していたわけではなかったのですが、たまたま100年目の記念すべき年だったことが分かりました。この偶然も、シュールですね。

ではでは。



いいなと思ったら応援しよう!

ユキ丸
よろしければ、サポートお願いします🎀より良い記事を、執筆したいです✨🌱✨