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ふりくり

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高校生のとき、生徒が宿題で書いた小説をまとめた一冊の冊子がありました。 今みんなが書く文章はもっと深みが出るはず。 そんな思いから高校の同窓生からなるマガジンを作ることにしま…
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#あやめしのひとりごと

東京は外国やった

社会人1年目、東京本社に配属になったことで20数年過ごした大阪を離れることになった。 「大阪は地方都市ではない。日本の中心地である」と信じて疑わなかったわたしは、大都会東京に足を踏み入れた瞬間、本当の中心地はここだったと観念した。東京は想像を超えるほどのマジでめっちゃ都会だった。 大阪仕様の常識を携えて上京した地方都市民のわたしは、東京でたくさんのギャップやまるで通用しない常識にものすごく驚いた。 その中でも特にギャップを感じたのは「おもろいに対する優先度の違い」だった。

もし、また会える日が来れば

「お疲れ様でした」そのたった一言が、どうして言えなかったんだろう。 人生では、あらゆる局面で後悔することがある。「なんであんなこと言っちゃったんだろう」って思うこともあれば、「どうしてあの時これが言えなかったんだろう」って思うこともある。 後者は大概「ありがとう」や「ごめんなさい」だったりする。そんなたった数文字の言葉だけれど、その数文字にはそれ以上のたくさんの想いがこれでもかと乗せられている。だから、口にすることに勇気が必要なのだ。 わたしの実家の近くに、写真館があった