見出し画像

5/22放送分「卵料理の日」

キユーピー株式会社が、毎年たまご白書を公表しています。去年の「たまご白書 2023」によると、日本人1人当たりの年間鶏卵消費量は339個だったそうです(2021年は337個)。メキシコに次いで世界第2位 消費量です。

卵の好意度を尋ねたところ、「好き」「やや好き」を合わせると85.6%となり、日本人の9割近くは「卵が好き」なことが分かります。

「あなたは卵をどの程度好きですか」と尋ねたところ、「とても好き」と回答した人は、全体の48.6%でした。「やや好き」と合わせると85.6%で前年と同水準の高い割合でした。その中で、男性20代で「とても好き」と回答した人は51.5%で前年の36.9%に比べて14.6ポイントも増加していることが分かりました。男性20代の「卵に対するイメージ」については「栄養価が高い」が前年に比べて増加しており、さらに「卵について知っていること」では「卵のタンパク質は良質である」が増加していました。男性20代の卵の栄養価に対するイメージや魅力が高まっていることが示唆されました。

 「卵が好きな理由」について尋ねたところ、「おいしい」が65.9%と最も高く、次いで「様々な料理に使えて便利」が49.8%でした。一方、前年と比べて、「調理が簡単だ(手軽に食べられるから)」「どこでも売っていて手軽に買える」「価格が安い」が低下。特に「価格が安い」については、全体で前年に比べて17.5ポイントも低下していました。

 今まで、購入しやすく価格が安定していた卵の印象が、飼料価格の高騰や鳥インフルエンザの影響で安定供給が難しく価格が上昇したことが、生活者の「卵を好きな理由」の変化に影響している様子がうかがえます。

卵が価格変動する中「日常的に使う卵(10個パック)のためにいくらまで支払えますか」と尋ねたところ、全体で55.8%の人が、300円までであれば支払えると回答しています。性年代別でみると1週間で卵の平均購入個数が多い女性30代以上は、他の性年代に比べて300円までと400円までの合計が高く、さらに女性30代、50代、60代においては、400円まで支払えるという人が2割以上いることも分かりました。

「卵のことについて知っていること」について、卵を1日1個以下しか食べない人と2個以上食べる人を比べたところ、卵を1日2個以上食べる人の方が卵のことをよく知っていることが分かりました。

 特に「卵のタンパク質は良質である」「卵はビタミン、ミネラルが豊富である」「卵白タンパク質は筋肉量、筋力の増大効果がある」は、卵を1日2個以上食べている人がそうではない人に比べて10ポイント以上も高い結果となりました。他にも「卵黄に含まれる『レシチン』『コリン』は脳の発育や認知機能に重要な栄養素である」「卵の摂取量が1日に1個以上の人は、卵の摂取量が週に1個の人より認知症の発症リスクが低い傾向にある」「卵はダイエットに良い」「卵は糖質が少ない」についても8ポイント以上高いことが分かりました。これらのことから、1日に卵を2個以上食べる人は、卵の健康機能への理解が深いことが推察されます。

≪まとめ -調査結果から言えることとして≫
 今回の調査の背景には、飼料の高騰や鳥インフルエンザの影響がありましたが、2017年の調査開始から変わらず、日本人の9割近くが「卵が好き」という結果になりました。
 今年は、卵を好きな人はどんな人なのかを把握するための分析を行い、どういう人が、なぜ卵を食べているのかが見えてきました。

 「価格の優等生」と言われ続けた卵も、現在は10個パックが300円前後で販売されている状況が続いています。今回「卵の価格感」について尋ねたところ、全体で55.8%の人が300円までなら支払うと回答しています。今までの価格に比べると値上がりしている状況ですが、日々の食卓に欠かせない食材であることや卵のタンパク質は良質で栄養バランスが良いことなど、改めて卵の魅力や健康価値が見直された様子がうかがえます。

https://www.kewpie-egg.co.jp/trivias/pdf/whitepaper2023.pdf


いいなと思ったら応援しよう!