SmartHRの文書配付機能を使った「俺の雇用契約」を開催しました
こんにちは。アクセシビリティエンジニアの辻勝利です。
9月から、社内向けにSmartHRの様々な機能をスクリーン・リーダーを使って操作する様子を紹介するイベント、「俺の」シリーズを実施しています。
前回実施した「俺の入社手続き」に続き、今回は「俺の雇用契約」というテーマでデモンストレーションを実施しましたので、その様子をご紹介します。
今回の検証環境
今回もZoomを使って僕の画面を共有し、以下のような環境でデモを行いました。
Windows 10 Pro 2021H1
NVDA 2021.2jp
Chrome 94.0.4606.61
※それぞれのリンク先からは更新バージョンが入手できるかもしれません
みつかった問題点
「俺の雇用契約」ではまず、僕のリアルな上司である @ouji さんから文書配付の機能を使って雇用契約書を送信してもらい、それを確認するところからデモを始めました。
SmartHRのトップページに表示された通知から「労働条件通知」を開いたところ、まず気になったのがラベルが付いていないボタンでした。
ページには複数のボタンがあって、それぞれに違う役割を持っているのですが、スクリーン・リーダーでは「ボタン」としか読み上げられなくて「これは何をするボタンなんだろう」とちょっと迷ってしまいました。
また、画面に表示されている雇用契約書の内容はそのままではスクリーン・リーダーで内容を読み上げて確認することができませんでした。
しかしこのページには
※ 書類が正しく表示されない場合は、PDFファイルをダウンロードして確認してください。
と書いてあったので、PDFをダウンロードすることで内容を確認することができました。
今回はMicrosoft EdgeでPDFを開いたので、Edgeの画面内の「音声で読み上げ」というボタンを押して、デモで使用している音声よりもきれいな声で契約書の内容を読み上げる音声も紹介しました。
それまでは僕が使っている機械的な高速の読み上げ音声を聞いてもらっていたので、このきれいな読み上げ音声に驚いている参加者の方が結構いた気がします。
雇用契約は締結できたのか
契約書の署名欄に自分の名前を記入するところや「合意」するボタンはスクリーン・リーダーで確認することができたので、少し操作に戸惑う場面はあった物の、無事に雇用契約を完了することができました。
今回とくに難しかったのが、複数ある文書を切り替えたときに現在どの文章を閲覧しているのかがわかりにくかったことなのですが、他の問題とともに文書配付の機能を開発しているチームの皆さんにフィードバックしながら、SmartHRの文書配付の機能がよりスクリーン・リーダーの利用者にとって使いやすくなるように改善していきたいと思いました。
ご視聴いただいた皆様、Slackのスレッドでコメントをいただいた皆様、本当にありがとうございました。
来月もどうぞお楽しみに!!
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