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【毎日広告デザイン賞 受賞】打ち水大作戦本部の考察



2012年、朝日広告賞で最高賞を受賞した作品。訴求対象はSDGsに取り組む18歳。打ち水大作戦の本質は、「水を繰り返し使う」「自然の力で涼を得る」「みんなで一緒に取り組む点にある。

何を言い得ているのか

自然の力で涼を得るという本質を、犬がブルブルするという「自然な行い」に変換していい得ている

自然の力で涼を得るという本質を、犬がブルブルするという「自然な行い」に変換していい得ているのではないかとも考えられる。
現代人に馴染みのない打ち水のイメージを、身近にいる犬を使って「水を撒く」という行いを抽象的に表現している点。

評価されているポイントは?


犬のブルブルは、水に濡れた際に「体についた水を飛ばす」という目的のために行う自然な行いであり、「涼しくする」という概念がない。
このビジュアルでは、自然の力で涼を得るという本質を、犬の本能的なしぐさで表現しているところに妙がある。

打ち水は安土桃山時代から続く涼を得る文化で、店先などで桶に入れた水をまいたり、ホースで水を撒くという従来のイメージがあるが、現代人はエアコンの登場や都市化の影響もあり、軒先で水を撒く行為は都心の若者にとってあまり馴染みがない。
一方、犬はペットとして普段の生活の中で見る機会が多く、犬の飼育率は2022年で過去最多となっており、私達の身近にいる馴染みのある動物である。
現代に馴染みのある動物を使うことで、ターゲット層である若年層に興味をもってもらいやすい題材といえる。



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