行政改革・はんこ廃止とは
4月15日はエマ・ワトソンさんの誕生日!どうもアコニチンです。
時事問題・はんこの廃止について調べました。
はんことは
正式名称は「印章」といい、紙に残る跡のことを印影という。印影のうち、銀行に登録してあるものを印鑑と呼ぶ。
印鑑の語源は、印影が本物かどうか調べるのに使っていた台帳を「鑑(かがみ、手本を意味する)」と呼んでいたこと。はんこの語源は諸説あり、版画に使う板(版行)が転じてはんことなったなどと言われている。
はんこ廃止を決めたのは誰?
河野太郎規制改革担当大臣。
1963年生まれ。1996年に神奈川第15区で衆議院選挙に初当選。その後8回の再選を果たしている。2017年に外務大臣に就任、2019年に退任した。2020年には国務大臣、行政改革担当、国家公務員制度担当、内閣府特命担当大臣に就任し、現在新型コ口ナウイルス感染症ワクチン接種担当を兼務している。
どうしてはんこを廃止するのか
行政手続きのデジタル化を推進するため。
事実、緊急事態宣言中に在宅勤務ができなかった理由の7割に「紙の請求書業務」があげられた。はんこを押すために出社した人も多いのだろう。
行政のデジタル化
インターネットやクラウドを使い、住民の申請手続きなどを効率化する取り組みのことをいう。
経済協力開発機構(OECD)によると、政府のサイトで手続きなどの申請をした経験がある人は、日本では2016年で5.4%と北欧などに比べて少ない。日本での行政のデジタル化は遅れを取っている。
はんこ廃止までの流れ
はんこについて①廃止②廃止の方向で検討中③存続の方向で検討中、の三つから回答するよう要請。③の「存続の方向で検討中」とした場合は、理由の提示も同時に求めた。
回答期限は最短で一週間とかなりスピーディーに行われた。
はんこが必要な手続き
はんこ廃止前において、はんこが必要な行政手続きは11,000種類以上ある。なかでも扶養控除等申告書には年間で4400万件もの利用がされている。
はんこが必要な手続きのうち、年間の利用が10,000件を超えるものは820種類あり、はんこを存続すべきだと府省庁が回答したものは35種類のみであった。
たとえば、婚姻届や税金の確定申告、車検など99%の手続きにははんこが必要なくなるが、不動産登記の申請や自動車の登録にはいまだ必要なままである。
海外版はんこ
はんこは日本でよく発達した文化であり、はんこ発祥の国中国でも印鑑制度はもうなくなっている。諸外国では手書きのサイン、もしくは電子署名を使用した電子契約が主流になっている。
はんこや手書きのサインと比べて、電子署名は電子文書にアクセスするだけで署名依頼が完了するため簡単で、高度な暗号技術で守られているため改ざんされにくいという特徴がある。
はんこ文化
短期間のうちにあんこ廃止が決定されたため、はんこ職人やはんこ好きな人への配慮が足りないと批判された一面もある。河野大臣ははんこ文化は行政改革としてのはんこ廃止とは別で、はんこ文化の復興のおてつだいをしていきたいと述べた。
はんこの売り上げはバブル期をピークに減少傾向に向かっており、行政手続きにおけるはんこ廃止も相まってはんこ文化はこのままでは衰退の一途をたどるだろう。
全日本印章業協会副会長の福島恵一さんははんこの売り上げの減少の原因として、人口減少と一人の持つはんこの本数がへったことを挙げている。また、外国人観光客の減少も痛手だという。
はんこ廃止の次は
河野大臣にははんこ廃止をきっかけに、対面での行政手続きやFAX、郵送での書類提出を廃止したい考えがある。行政のデジタル化を推し進める足掛かりとしてはんこ廃止が発表されたのだろう。
意見、感想
はんこを用いていた行政上の手続きがかなり多かったことに驚いた。デジタルのはんこやデジタル署名など実物のはんこに取って代わるものがあるので、はんこの廃止は行政のデジタル化を進めるうえで良い選択だと考える。しかし、はんこの持つ伝統を長くつないできた日本として、はんこの生存戦略が気になるところだ。
こんなに記事内に「はんこ」表記が多いと一つくらい「あんこ」にしても気づかれないのではないだろうか?「うんこ 」にはしなかった。
参考にしたサイト
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