核兵器禁止条約
2021年1月22日、核兵器の禁止に関する条約が発効しました。しかし日本は批准していません。その理由とは?
核兵器禁止条約とは
全ての国の核兵器の使用、威嚇、開発、実験、生産、製造、取得、保有、貯蔵を禁止する条約。他にも細かい取り決めや法的拘束力を持つ。
以下にこの条約の日本語訳をのせておく。
どの国が加盟したか
世界で52の国が批准または加盟している。
署名のみ済ませた国は37、支持した国は40。
かなり多くの国において核兵器を禁止するこの条約を参加している。
ただし、日本、アメリカ、ロシア、イギリス、中国、フランスは反対している(署名していない)。唯一の被爆国である日本と主要な核保有国が、である。
日本がこの条約を批准しなかった理由として、核兵器不拡散条約に加盟済だという事があげられる。
核兵器不拡散条約
アメリカ、ロシア、イギリス、中国、フランスの五か国は核保有が認められ、それ以外の国は禁止される条約。
あけすけなことを言うと、日本はアメリカに核で守ってほしい(核の傘)ので核兵器禁止条約を批准しなかったのだ。アメリカの核抑止に依存しながら日本の安全保障を確実なものにしておきたいのだ。
感想、意見
核兵器を禁止する、という目標に対しては多くの国が賛同しているが、その過程において政治的な思惑があると感じた。
目的のために一直線に進むという事は必ず最善手になるわけではない。
参考にしたサイト
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