大学受験でもっとも大切なことは「過去問」である
過去問はマスト
受験生で過去問をやらない人がいかに多いことか、長年塾講師のアルバイトもしてきたのでたくさん見てきました。僕自身、過去問対策を念入りに行ったからこそ国立医学部に合格平均点以上で受かったと思っています。だからこそ、この記事が今偶然にも読んでくれている受験生の合格への後押しになること、願ってやみません。
模試の結果はどうでもいい
高校生は「学校の課題が多いから」、浪人生は「まず偏差値を上げることが大事」「試験日が近づいた時の力試し用に」と理由をつけて、過去問を後回しにする光景をよく見てきました。
受験というのは、「A大学に入りたいなら、A大学の問題で合格点を取る」ことだけが条件であり、それ以外は必要ありません。模試で点数をとれること=合格ではないです。たしかに、同じパターンの問題が出題されることがありますが、たとえば数学でまったく確率の問題を出さない大学を志望する人が、模試で確率全問正解でもぶっちゃけ意味ないのです。
「うちの大学に受かりたいなら、こんな感じの問題を解けるようになってね。そういう人が欲しいな。」という志望校からのメッセージが過去問に他ならず、例えるなら決められた形のコップに、試験日までに求められる知識という名の水を注ぐことができさえすれば合格です。
今年受験した時の試験問題は、翌年の過去問になります。だから過去問で合格点を事前に取れていなければ、模試でいくら取れていようが合格への最短ルートを走っているとは言えないでしょう。最初の頃は模試の点数を気にしていましたが、後の方は受けませんでした。お金も体力ももったいないし。
唯一受けるべき模試
過去問が解けることが合格への最短ルートということはわかってもらえたと思います。唯一、合格へ直結するだけの価値のある模試を挙げるとすれば、共テが必要な人なら「共通テストマーク模試」、早慶や旧帝大を受ける人なら「志望校のプレ試験」です。当然、過去出題され(今年も出題される可能性が限りなく高い)問題の形式、内容、出され方を、予備校のプロが給料を貰いながら本気で考えて作った問題です。しかも「今年こんな問題が出されるんじゃないか?」と予想までしてくれています。予備校としては「プレ試験と似た問題が実際に出題されました!」と言えば、この上ないキャッチコピーになりますから、全力をかけてくれています。利用しない理由はないでしょう。僕も実際、河合塾のセンターマーク模試と本番の点数は10点も変わらなかったです。
共通テストの過去問・予想問題集を繰り返せ
以上のことは予備校が出している予想問題集にも言えることです。難易度が違いすぎるものは必要ないので、Z会は難しいからあまり手をつけず、河合塾と代ゼミとセンター試験過去問を繰り返しました。共テになっても色が変わっていないな、と感じる教科の過去問は一年でも多くやるべきです。
学習指導要領は何年経っても大きくは変わりません。国としては毎年安定して同じ学力の学生がいてほしいので、出題される内容も年ごとに大差はないです。そう考えれば、むしろ過去問を解き、その解説で覚えるを反復するのが最も効率の良いやり方です。こなせばこなす程、同じような問題・知識を問われていることに気づくと思います。例えば、物理の力学をまず潰したいのであれば、5年分くらい力学だけ一気にやる、みたいなのが効率よいでしょう。
いつからでも理論上は全然間に合う
前述の通り、受験は「志望校の形状のコップに水を注ぐ作業」です。自分が行きたい大学の過去問をできるようになることだけが重要ですので、滑り止めの、より偏差値が低い大学に落ちても、正直めげることはないのです(そこも過去問対策さえすれば受かるということですが)。
過去問を読んで、求められる敵を熟知し、それぞれを倒せるようになればよいのです。だから「受験戦争」なんて言葉ありますが、実際は他者との闘い、というよりは「水を注ぎ切れたか否か」だけ、自分の体力と気力との闘いだけです。受験は例えるなら同じ英語を使っていても、TOEICと英検くらい違うくらい(実際はもっと違うと思うけど)ものですので、1に過去問、2にも3にも過去問研究、これを思い出して頑張ってみてくださいね。
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