「ジャズ型組織」で活躍するには
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はじめてのジャズクラブ
生まれて初めて?
生のジャズ演奏を聴きに行ってきました。
大正12年、日本ではじめて
プロのバンドによるジャズが演奏された街・神戸。
そんな日本のジャズ発祥の地・神戸で
1969年から営業されている「ソネ」さん。
通常は夜のみの営業ですが、
日曜日のみ「昼下がりのジャズライブ」として
14:00から2ステージ開催されています。
ぼくが伺ったときは、
ボーカルとピアノが女性、
ドラムとベースが男性の4人編成。
MCで話されていた内容から推測すると、
男性2名は前からの知り合いで
一緒に演奏もされているものの、
女性と男性、女性同士はほぼ面識がなく、
このステージのために集まったようでした。
にもかかわらず、
しっとりしたバラードからアップテンポな曲まで
息のあった素晴らしい演奏をされていました。
ジャズ型組織
素敵な演奏を聴きながら
ぼくはチーム・組織のかたちについて考えていました。
組織の特徴を表す表現として
「ジャズ型組織」と呼ばれるものがあります。
世界的なコンサルティング会社である
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の
当時のCEOジョン・クラークソンさんが1990年に
発表された論文で、「オーケストラ型」と「ジャズ型」の
リーダーシップについて語られたのが最初といわれています。
ぼくの考える違い
「オーケストラ型」の代表である
クラシック音楽のコンサートには
これまでに何度か行ったことがあります。
いろんな感じ方はあると思いますが、
ぼくが感じた「オーケストラ」と「ジャズ」の違い、
「ジャズ型組織」の特徴は下記の4つです。
「ジャズ型組織」の特徴
チーム・メンバーが流動的
(クラシックでは「⚫️⚫️交響楽団」としてほぼ固定)明確なリーダーはいない
(クラシックでは「指揮者」が中心)個として活躍の機会がある
(ジャズではメンバー1人1人のソロパートがある)即興性が高い
(クラシックでは練習を重ねて音を作り上げていく)
クラークソンさんは論文の中で、
として、「ジャズ型」組織における
リーダーモデルについて語られています。
環境が変わり組織形態が変わったとき
変化を求められるのはリーダーだけではありません。
メンバーに必要な素養
先ほどご紹介した特徴から、
「ジャズ型組織」で活躍できる
メンバーの素養について考えてみました。
必要な素養
高い専門スキルを持ち、さらに磨き続ける意欲がある
(一定以上の演奏レベルでないと声がかからない)他者を尊重する姿勢がある
(メンバーは対等な立場)必要なときにはいつでもリーダーシップを発揮できる
柔軟性が高い
(臨機応変な対応ができる)
1990年にクラークソンさんが指摘した状況は
30年以上経った現在ますます顕著になっています。
あなたはジャズ型組織で活躍する準備はできていますか?
追伸
ソネさんの「昼下がりのジャズライブ」は
2時間も素晴らしい演奏を聴かせてもらって
料金がなんと税込1,000円!
申し訳ないくらいのお値段でした。
ぼくみたいな素人でも十分楽しめます。
機会があればぜひ!
ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にオーナーシップを」
美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。