![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83382594/rectangle_large_type_2_76947ca8afc91ebf7a3640953313e8df.png?width=1200)
「おもてなし」をやめる (2022/7/26)
記事の長さはおよそ1,200文字。2分程度で読めます。
【チャートは語る】
EC消費、2割増も息切れ
コロナ特需一服 リアル連携成長のカギ
記事のポイント
日本の電子商取引(EC)市場に息切れ感が出てきた。
新型コロナウイルス禍を経て増えたものの、足元では伸びが一服。
背景には、日本のEC浸透度の低さがある。
衣食住のEC利用度は対象39カ国平均の6割弱。
分野別の利用経験はレストラン予約22%、靴のネット購入24%、フードデリバリー36%。
21年比で5〜9ポイント上がったが、いずれも39位と最下位。
ネット販売に安さを求める傾向も変わる。
1点あたりの平均販売価格は4月で3756円と20年1月比で17%上昇。
医療や家電、家具など7割近い分野で上昇。
国内ではネットを最大限に利用する意識が広がりきらず、個人消費をけん引する勢いは限定的。
さらに底上げするには何が必要か。
行動制限が緩むなかで売り上げが伸び始めたリアル店舗との連携。
スマホ画面の情報だけに頼る「ネット疲れ」への対応。
持続可能性の点では「宅配クライシス」への対策も必須。
ECをコロナ後の経済のけん引役にするには、消費喚起の知恵とインフラ進化が欠かせない。
**********************
コロナ禍で急拡大したEC消費が、ここにきて息切れしているそうです。
この記事を書いた記者が、
「デジタルマーケティングエディター」だからなのか、
「EC消費を増やすことが、日本経済のためには良いんだ」
という前提に立っている内容のように感じました。
はたして、「EC消費は多い方がいいのでしょうか?」
これまでのDX関連の投稿でもお話しをしてきた通り、
私はDXの推進には賛成。
積極的に進めるべき、と考えています。
ただここでいう「DX推進」とは、デジタルの選択肢をつくること。
決して、すべてデジタルになることが良いとは考えません。
リアル店舗とECの両方の選択肢があって、
消費者が総合的に判断してリアル店舗を選んだのであれば、
決して悪いことだとは思えません。
※本来使った方が利便性の高い高齢者などが、
知らずに使っていない、あるいはうまく使えないなら
周知や利便性を上げることは大切です。
もし「何としてもEC消費率を上げたい」ということであれば、
もっとも効果的な施策があります。それは、
リアル店舗での「おもてなし」をやめること。
しばらく海外に行っていないので、最近の状況はわかりませんが、
昔の海外のリアル店舗の接客は、日本ほどよくなかったですよね。
(チップ制のあるレストランは除く)
消費者ももともと「サービス」は期待していないところに、
利便性が高く、しかも安い別の選択肢が出てきたら、
ECに流れるのは当然のことだと思います。
リアル店舗での「おもてなし」をやめてもEC消費を増やすことが、
総合的にみて日本にとって良いことなのか
考えてみる必要がありますね。
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川
いいなと思ったら応援しよう!
![dearlog(ディアログ)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84754363/profile_5822631c86300e3fab7a8726977e952c.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)