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北ドイツの夏は短い。
私はいま北ドイツの港町キールに来ています。ドイツ第2の都市ハンブルクから北へ1.5時間ほどいったところにあります。
多くの人にとって聞きなれない地名かと思いますが、高校時代に世界史を取っていた方は第一次世界大戦終戦のきっかけとなった「キール軍港の水兵反乱」という事件で聞き覚えがあるかもしれません。
今回7月のキールを訪れてみて、この前の夏至の日の記事にも書きましたが、あらためて北国の人は本当に太陽が好きだなあとつくづく思います。
昨日も職場にいくと「今日は最高に天気が良いから、仕事を切り上げてビーチに行った方が良い!」と仕事の話そっちのけで言われました。
こちらの夏は、日本の夏とは違って湿度が低いから、日差しが強くて空が澄んでいます。キールは港町で中央駅のすぐ横が入り江になって、海がとても身近にあります。
青空の青が波のない海面に映ると美しいです。
ホテルから会社まで30分弱、海沿いの道を歩いていくのですが、この時期は毎朝の通勤がとても気持ちいいです。(半面、冬は寒いし、風も強くてつらいのですが・・・)
この時期は22時近くまでは日が沈まないのでずっと夕方が続いているようです。日本から来た私からすると不思議な気分なのですが、仕事帰りに街中ではテラス席で食事を楽しむ人たちで賑わっています。みんな日焼けなんて気にせずに、肌を存分に露出して希少な太陽の光を体全体で味わおうとしているのが伝わってきます。
夏至を超えてこれから冬にむけて昼間がぐいぐい短くなっていき、真冬には朝は10時近くまで暗くて16時過ぎには夜の世界に戻ることになります。今年の2月にもここに来ましたが、一日中どんよりとした曇り空でこりゃ気分も上がらんわ、と思いました。
北欧の人がアルコールに高い税金をかけているのもわかる気がします。そうでもしないと、外に出るのも億劫で家で酒浸りの生活をしてしまいそうですから。
なのでわたしは、夏の太陽がうれしくて、大の大人が居ても立っても居られない、うずうずしてしまう姿というのがとても愛らしくて、人間らしくてどうにも好きだなと思うのでした。