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モネ展
先日上野にモネの水蓮展を観に行ってきた。
冷たい雨の平日にもかかわらず大勢の人が来ていて、芸術を愛する日本人気質を感じる。
思い返せば戦後20年くらいまでの間にポンペイ展、ミロのヴィーナス、モナリザと今では門外不出の一級美術品が国内で公開され、会場は多くの人で溢れた。
まだまだ日本が豊かで無かった頃、食べることと同時に芸術への渇望が解き放たれたように思う。
人はパンのみに生きるにあらずと聖書では書かれているが、私達が心の拠り所とするものは
美しい、尊いと感じる何かなのだろうか。
モネが衰えていく視力と闘いながらそれをカンバスに描き続けたことが、こんなにも人の心をうつのだと思った。