ぴーすけのパパ@組織内中小企業診断士

還暦過ぎて、中小企業診断士試験に挑戦。2020年1次試験合格。21年2次試験合格。23…

ぴーすけのパパ@組織内中小企業診断士

還暦過ぎて、中小企業診断士試験に挑戦。2020年1次試験合格。21年2次試験合格。23年5月に登録しました。現在、公的支援機関で働いています。経営に関する本100冊読破を決意し、挑戦中。読書の記録を綴っていきます。題して「診書録」。中小企業診断士の読書の記録です。

最近の記事

【中小企業診断士の読書録】 会計の本質を学ぶ  金子智朗著「教養としての『会計』入門」

中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」 55冊め- ■なぜ読もうと思ったのか 金子智朗先生の本は、会計というものの本質をわかりやすく説き起こされていて、読むたびに学びがあります。   古い本ですが、「MBA財務会計」を初めて読んだとき、会計の基本原則の説明に感動し、その後何度も読み直しました。「『管理会計の基本』がすべてわかる本」は診断士試験の受験勉強中に読み、CVP分析の本質を理解することができ、試験後も読み直しました。

    • 【中小企業診断士の読書録】 財務諸表と格闘する面白さ  山根節ほか著「ビジネス・アカウンティング(第4版)」

      中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」 54冊め- ■なぜ読もうと思ったのか   金融機関に勤務していた当時、仕事に関連する本をいろいろと読んだのですが、本書はその中で最も感銘を受けた本の1冊です。   私が読んだのは、今から15年以上前で、本書の第2版です。当時、管理職になり、部下が書いた稟議書を決裁するという立場になりました。実際に経営者に会ったわけではないので、決裁するにあたっては、決算書を読みながら、その企業の経営活動

      • 【中小企業診断士の読書録】 伴走支援の理論的基礎を学ぶ  中村和彦著「入門 組織開発」

        中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」 53冊め- ■なぜ読もうと思ったのか   通勤時間に本を読み、土日に図書館で構成を考えて原稿を書くというパターンでやっているのですが、ここ最近は仕事が忙しくなり、土日は「倒れ込む」という状況が続いていました。そのため久しぶりの投稿となりました。   前回投稿した「経営の力と伴走支援」のなかで紹介されていたのが本書です。著者の中村和彦先生は南山大学の教授で、中小企業庁が主導する経営力再構築

        • 【中小企業診断士の読書録】 中小企業を元気にする伴走支援  角野然生著「経営の力と伴走支援」

          中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」 52冊め- ■なぜ読もうと思ったのか   現在の勤務先では事業者の支援や専門家派遣の仕事を行っています。支援のあり方について調べていくなかで、「伴走支援」という言葉に出会いました。言葉のとおり、支援者が経営者に寄り添って支援するというものです。   中小企業庁のホームページを見ると、「伴走支援ガイドライン」という小冊子がありました。残念ながら紙ベースのものはなかったのですが、PDF版をダ

        【中小企業診断士の読書録】 会計の本質を学ぶ  金子智朗著「教養としての『会計』入門」

          【中小企業診断士の読書録】 SECIモデル、ここに誕生す  野中郁次郎・竹内弘高著「知識創業企業」

          中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」 51冊め- ■なぜ読もうと思ったのか   経営学、なかでも経営組織論の本を読むと、必ずと言ってよいほど紹介されているのが、この本です。かなり以前に出版された本のようですが、最近出版された本でも、参考文献のリストに上がっています。   以前に紹介した岩尾俊兵先生の著書「日本企業はなぜ強みを捨てるのか」の中では、日本発で世界標準となった数少ない経営理論として紹介されています。入山章栄先生の著

          【中小企業診断士の読書録】 SECIモデル、ここに誕生す  野中郁次郎・竹内弘高著「知識創業企業」

          【中小企業診断士の読書録】 文系でも理解できるAI  今井翔太著「生成AIは世界をどう変えるか」

          中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」 50冊め- ■なぜ読もうと思ったのか ChatGPTの登場以来、AIに対する関心が高まり、AIという言葉を目にしない日はないくらいです。   中小企業診断士試験では「経営情報システム」を勉強したのですが、とても身に付いたとは言えず、試験から4年近くが経って、きれいさっぱり忘れてしまっています。それでも、AIは飛躍的に進化しているようで、まったく無関心ではおれません。   アマゾンで何か

          【中小企業診断士の読書録】 文系でも理解できるAI  今井翔太著「生成AIは世界をどう変えるか」

          【中小企業診断士の読書録】 情報はまさに生死を決する  堀栄三著「大本営参謀の情報戦記」

          中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」 49冊め- ■なぜ読もうと思ったのか   以前に読んだ「失敗の本質 -日本軍の組織論的研究-」では、旧日本軍において情報を軽視していたことが敗因の一つであると指摘されていました。 「失敗の本質」は、戦後に経営学などの研究者によって書かれたものです。第三者の目から見た戦記という性格を持っています。情報が生死を決する戦場において、当事者として現場にいた人は、情報というものをどう考えて、どう行

          【中小企業診断士の読書録】 情報はまさに生死を決する  堀栄三著「大本営参謀の情報戦記」

          【中小企業診断士の読書録】 開業者はどのようにして能力を獲得したのか  村上義昭著「開業者の能力獲得経路」

          中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」48冊め-   ■なぜ読もうと思ったのか 現在公的支援機関に勤務していて、そこでは創業を希望される方の相談や支援に関わることが多くあります。 創業というと、まず必要になってくるのが「お金」。創業に必要な資金を調達する先として真っ先に挙げられるのが、日本政策金融公庫の国民生活事業(以下、「公庫」といいます)です。創業支援においては、公庫との関わりがでてきます。 著者の村上義昭教授は、現在は大阪

          【中小企業診断士の読書録】 開業者はどのようにして能力を獲得したのか  村上義昭著「開業者の能力獲得経路」

          【中小企業診断士の読書録】日本の製造現場発の世界標準 小川進著「QRコードの奇跡」

          中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 -題して「診書録」 47冊め-   ■ なぜ読もうと思ったのか 以前に読んだ岩尾俊兵先生の著書「日本企業はなぜ強みを捨てるのか」の中で、紹介されていました。それによると、QRコードは日本企業の製造現場で生まれて、日本人の力によって世界標準になった数少ない事例だそうです。   著者は神戸大学経営学部教授の小川進先生。技術的な視点よりも経営学の視点からのアプローチです。   普段何気なく使っているQRコードがどの

          【中小企業診断士の読書録】日本の製造現場発の世界標準 小川進著「QRコードの奇跡」

          【中小企業診断士の読書録】 商店街の過去・現在、そして未来を知る 広井良典編著 「商店街の復権」

          中小企業診断士が古今東西の経営に関する本100冊読破に挑戦する記録 - 題して「診書録」 46冊め -   ■ なぜ読もうと思ったのか 本屋をぶらぶらしていたときに見つけた本です。新刊書のコーナーに平積みされていました。「商店街の復権」とタイトルを見たとき、随分手垢のついたテーマだなあ、商店街の現状をみるとき復権なんてできるのだろうかと思いました。ただ、帯の写真-外国の商店街のようですーが気になり、もしかしたらこれまでとは違う視点があるかもしれないと思い、購入して読むことにし

          【中小企業診断士の読書録】 商店街の過去・現在、そして未来を知る 広井良典編著 「商店街の復権」

          自己紹介

          ■はじめまして noteを始めました   noteを始めることにしました。2022年2月に、「ぴーすけのパパ」というアカウントでインスタグラムを始めました。そこでは、主に読んだ本の感想を綴っています。他人に読んでもらうというより、読んだ本のアウトプットと、その備忘録というのが目的でした。   読んで感動して、思い余ってたくさんのことを書いてしまうようになり、投稿の文章量が2000字近くになりました。インスタグラムというのは写真や動画がメインで、文章は「キャプション」と呼ばれる