親友のサクセスストーリーが1番ダメージ喰らう

幼馴染と会ってきました。
小学校から大学まで一緒。
気が合うことが多くて、今日はたまたま予約した美容室で鉢合わせた。大学も別に合わせてないのに同じ大学に進みました。

生まれ育った場所、親の経済力、テストの点数、運動神経、やりたいこと、得意なこと、だいたい一緒。この子とはよく話が合う。
だからきっと勘違いしていたんですね。


彼女は就活のタイミングで都会に行って、転職して彼氏と暮らすため戻ってきて、また10月から夢に向かって東京で暮らすそうです。
その一言一言が攻撃力が高くて。

仕事頑張りたい。
毎日楽しく暮らしたいから、仕事頑張りたい
意味もなく頑張るの無理なんだよね。
彼氏も私も日々それぞれ頑張ってるからダラダラしてる時間はあんまりないかな。
色んな人に言ってるんだけど、私おばあちゃんになるまでにセレクトショップ開きたいんだよね。
最近すっごい綺麗な人と知り合って、筋トレとかおしえてもらってるんだよね。

もうね、はっきり言います。
私はあなたのことを舐めてました。
地味な子だと思ってました。
私の方が優れてると、下に見てました。
同い年だし、置かれた環境も取れる選択肢も一緒なんだから、自分が遅れをとるなんてことはないと思ってました。頑張れば追いつけると思ってました。

それが今ではどうですか。
仕事も恋愛も人生もパッとしない私。
仕事に恋に、充実した人生を眼差すあなた。
誰ともうまく言葉を交わせず、心を通わせられない私。
初めて会った人とも深く共感し合い、望むものを手に入れるあなた。

はっきり立場が逆転しましたね。
傲慢で、世間知らずな愚か者。
アニメで言えば、主人公を見下す1番嫌いなタイプです。

軽やかに前へ進んでいく彼女のことを、今はまだ悔しい、妬ましい、そう思える私です。
でも今に、これ以上に大差がついて、私は彼女と自分を比べることをやめるでしょう。
勝手に挑んで、勝手に負けて、ああよくいる悪役だなんて自分を嫌ってみるけれど、あなたにとって私という存在はきっと脇役ですらない。

最近自分なりにやりたいこととか、私はこういう人だなんていう感覚が少しずつ掴めてきていたのに、そんな自己肯定感は波にさらわれたみたいに跡形もなく、ただ苦っぽく湿り気を残して消えてしまいました。

今日という一日はわたしにとってどんな意味があるのだろう。
なぜ私は今日、こんな悲しい思いをしたのか。
いつか慎ましい人生を、これが私流の幸せだよって、胸を張って言える日が来るのだろうか。
そんな楽しくも苦しい休日でした。

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