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生成AI News -【生成AI】で市政が変わる!つくば市の最先端事例🌐

こんばんは、りょぶんです

生成AIがどのように市政に使用されているか、事例が上がっていました。
政治から適用されれば、色々な会社でも生成AIを使用してみようという契機になる可能性があるかなと思います😊

2025年も生成AIが熱そうですね🔥


つくば市の生成AI活用が注目される理由

つくば市は、スーパーシティ型国家戦略特区に指定され、AIやデータ活用による先端的な市政運営を進めています。特に、住民の声を生成AIで分析する取り組みは、他の自治体でも関心を集めており、つくば市の事例が講演やセミナーで紹介されています。

その背景には、都市と郊外の二極化や高齢化、インフラの老朽化、多文化共生の必要性といった課題があります。生成AIを活用した住民の声の「見える化」によって、政策立案の効率化やサービス改善を図る取り組みが進められています。

このような取り組みは、つくば市が掲げる「科学で新たな選択肢を生み出し、多様な幸せを提供する」というビジョンを具現化する一環とされています。


ChatGPT活用の経緯と「けんじくん」の役割

市政で生成AIを導入した背景

つくば市では、2023年にChatGPTを「けんじくん」として導入しました。LoGoチャットという行政専用ツールにChatGPTを連携させたこのシステムにより、全職員が気軽に生成AIを利用できる環境が整いました。

きっかけは、市長がChatGPTを家庭で試した際の利便性に感動し、市政にも活用できるのではないかと提案したことです。その後、わずか2週間で試験運用が開始され、4月末には全職員が利用できるようになりました。

LoGoチャット、けんじくんとは?

LoGoチャットは、地方公共団体向けに設計されたクローズドネットワーク内のビジネスチャットツールです。このツールは、自治体職員間の効率的な情報共有や連絡を目的としており、高いセキュリティ基準を備えています。

つくば市では、2023年にこのLoGoチャットにChatGPTをAPI連携させ、生成AIを活用する「けんじくん」を導入しました。この仕組みにより、職員は市政業務に必要な情報を瞬時に取得できる環境を構築しました。

しかし、LoGoチャットの環境仕様変更により「けんじくん」の利用は終了。現在は、同様の機能を持つ「exaBase」による支援が進められています。

現在のツールと課題

現在は、より高度な生成AIツール「exaBase」を導入していますが、生成AIの不正確な回答をどう補完するかや、職員のリテラシー向上が課題です。そのため、研修やガイドラインの整備も進められています。


住民の声を活用するための具体的な取り組み

つくば市では、住民の意見を行政運営に反映させるため、生成AIを活用したさまざまな取り組みを展開しています。以下にその詳細を紹介します。

1. 市議会議事録の分析と可視化

2023年、つくば市では市議会議事録を生成AIで分析し、トピックを可視化するダッシュボードを構築しました。このダッシュボードは、議論の頻度や重要性を視覚的に把握できる設計になっており、政策立案の効率化に貢献しています。

例として、2023年のデータでは「洞峰公園の再整備」や「子育て支援」などが大きな議題となっていることが明確に示されました。

2. SNSデータの活用と防災対応

つくば市は、SNSの投稿データを防災活動に活用する先進的なプロジェクトを進めています。内閣府の調査検討業務の一環で、NECと共同で画像解析技術を導入し、SNS投稿の場所特定を行い、地図上に可視化しています。

この取り組みでは、つくば市のポータルアプリ「つくスマ」も活用。住民が投稿した画像情報をAIが解析し、災害対応や地域課題の特定に役立てています。

3. アンケートデータの効率化と分析

つくば市では、住民意識調査などのアンケートデータを、従来よりも効率的かつ詳細に分析する方法を模索中です。これまでアンケートは2年に1回、3,000人規模で実施されてきましたが、生成AIの活用により、自由記載部分の有効活用が可能になる見込みです。

4. 陳情データの扱いに関する検討

住民から提出される陳情データも重要視されていますが、「住民の総意」として扱うためには慎重な分析が求められると説明されています。そのため、つくば市では陳情データの分析を一時見送り、今後の課題として検討を進めています。

5. 若手職員へのリテラシー教育

生成AIの正確性やリスクを理解し、業務に適切に活用するため、職員のリテラシー向上が進められています。2023年には若手職員を対象に研修が実施され、今後は人事研修に組み込むことで、さらなるノウハウ蓄積を目指しています。

6. 住民参加型の新行政サービス検討プロジェクト

つくば市では、住民の声を幅広く集めて分析し、行政サービス改善に活用するプロジェクトが進行中です。この取り組みは、現地訪問を必要とせず、より多くの意見を効率的に把握できる仕組みを目指しています。


生成AIを活用した政策提言システムの未来

つくば市では、2024年度中に「生成AIを活用した政策提言システム」をリリースする予定です。このシステムは、住民の声を効率的に収集し、短期・中長期の課題を明確化するものです。

ただし、住民データの信頼性や収集フローの整備が必要とされており、データ活用のルールづくりも並行して進められています。


本日もお読み頂き、ありがとうございました🥰


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りょぶん🎈
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