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「碑文谷ベーカリー」5時開店で迎える朝

夜勤明けの朝ごはんと、甘いパンが好きな、
なゆた蟷螂かまきりです。
朝ごはんの「食べある記」をしています。

夜勤生活には貴重な午前5時開店のパン屋さん

夜勤が早く終わっても、
午前5時までは電車が動いておらず、始発待ちが余儀なくされます。
だらだら時間を潰さないといけないことも嫌ですが、
午前5時退社だと大きな問題が!
「開いている店が、ない」

午前5時 外に出るとまだ真っ暗

24時間営業の店も、コロナ禍から極端に減りました。
早朝から開いている店は貴重です。

そんななか見つけた朝5時開店のパン屋さん
「碑文谷ベーカリー」
創業は昭和17年、地元に愛される老舗店です。
最寄りは武蔵小山か、学芸大学ということで。

夜勤生活では、始発は「仕事から帰るためのもの」

学芸大学に来ました。
午前5時半、駅に降り立つと小雨が降っています。
「今朝はやめておこうかな」

なにせ、ここから徒歩15分
ただでさえきつい、夜勤明けのウォーキング。
でも、もう改札でちゃったし。
これ以上雨が強くならないことを祈って、歩き出します。

朝というよりまるで夜の風景

宵越しの傘は持たない主義。
英国紳士を気取って、東口商店街をまっすぐ進みます。
日の出前なので真っ暗ですが、
都会だけあって街灯や店の看板が眩しい。

ひと気のない道を、とにかく歩くこと10分。
目黒通りにある「目黒郵便局」まで来たところで、雨脚が少し強まります。

「このまま行ったら、濡れてびちょびちょの姿で店に入ることになる」
そう思うと、気が滅入ります。膝も痛み始めました。
「もう引き返そう」
何度もそう思いますが、歯を食いしばり、前に進みます。
きっと美味しいパンが待っている!

すると。行く手に明るい光が。

この光はもしかして!
やっぱり!

「碑文谷ベーカリー」でした。
徒歩15分とあっても、
健脚な私の足なら10分くらいで到着するんじゃないかと
高をくくっていましたが、しっかり15分かかりました

品揃えに大興奮! 店内の写真は…すみません!

店の前で鉢合わせした常連らしき男性客2人に続いて、店に入ります。

「うわあ、これはすごい」
ショーウィンドーに並んだ、数十種類のパンやお弁当に圧倒され、
自然と声が漏れます。
聞こえたのか、お店のおかあさんが
「おはようございます」と気さくに声をかけてくれました。

何を買おうか悩んでいる間に、男性客は買い物を済ませて立ち去り、
店内で、おかあさんと二人きりに。
「雨、降ってきちゃったね」
髪の毛が少し濡れている私を見て、おかあさんが明るく話しかけてきます。
「ええ、だから急いで帰らないと」

短く返答したところで、微妙な間。
これは絶好の写真チャンス!
「ショーウィンドーの写真、撮らせてもらっていいですか?」

でも、その言葉がでてきません。
夜勤ですでに「愛想」は使い果たしていて、パラメーターはゼロに
せっかく楽しくお話する機会なのに、
会話する元気も、気力もなかったのです。
本当に私は人間が出来ていない。情けない男です。

なので写真は撮れず!
各自「碑文谷ベーカリー」で検索してください!

店外から撮影 実際に目の前にすると迫力があります

パンを2つほど購入して、店を出ます。
買ったのは……

たまごパン ¥220
チョコカスタード ¥200

購入したパンをエコバッグに入れて、
もと来た道を、引き返します。
あの距離をまた戻るのかと思うと、くじけそうになりますが
歩くしか手段はありません。

帰り道もコンビニ以外、店は開いていません

商店街の途中、公園を発見。

銅像の赤ちゃんは、服を定期的に着替えるそうです

公園のベンチで食べていこうかなとも思ったのですが、
あいにくの雨で断念
家まで持ち帰ることにします。

ボリューム満点! 上げ底社長は何を思う

電車を乗り継いで帰宅。
お風呂に入って、身を清めてから、いただきます。
入浴中はパンを冷蔵庫の中へ。
実は、私は冷蔵庫信者。
「なんでも冷やして食べる」
そんな教えを説いているのですが、誰にも共感されません。

さて、まずはたまごパンから。

「マリトッツォ」以外のたとえはありません

パンからはみ出すほど、具があふれています。
ひと口目。たまごしか、口に入ってきません。
タルタルソースを口いっぱいに頬張ったような感覚。
たまご好きが考えた、たまご好きのための、たまごです。

ふた口目、ようやく口に入ったパンは、ほのかに甘みが。
この絶妙なパンの甘さがクセになります。
たまごとの相性も抜群。

そして、見ればわかるボリューム、
上げ底で炎上しているあのコンビニチェーン
爪の垢をそのまま飲んでもらいたいものです。

ひとつ食べたところで、お腹はいっぱい。
チョコカスタードはのちほど。

こんなポケモンいるでしょ?

な~んてお行儀のいいことは、
このビジュアルを見てしまうと、できるわけがありません。
欲望のまま、お腹に詰め込みます。

カスタードはこれまで食べたことがない
素朴なんだけど、洋菓子のような繊細さもある味。
チョコみが薄かったこともあり、
新感覚のクリームパンを食べているようでした。

大きなパン2つで、はち切れんばかりにお腹は膨れ、
もう一歩も動けません。
そのまま、気絶するように眠ったのでした。

朝ごはん情報

碑文谷ベーカリー
場所 目黒区 武蔵小山駅徒歩13分 / 学芸大学駅徒歩15分
時間 午前5時~午後2時ごろ

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