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吉野家「スタミナ超特盛丼」に負けてはいられない

夜に働いている、なゆた蟷螂かまきりです。
夜勤明けの「アケメシ(明け飯)」を中心に、朝ごはんを記録しています。

ついにアレを食べる日がやってきたようです。

3月3日まで開催中の
吉野家の期間限定キャンペーン「超特盛祭」
「牛丼」「豚丼」などの超特盛サイズが100円引きになります。

私はもう何カ月も前から
それこそnoteを初めた当初から
いつか「スタミナ超特盛丼」を食べると
決めていました。

それでも見た目の迫力に尻込みして、
先延ばし先延ばし。
「吉野家」といういつでも食べられる普通さも
足が遠のいた理由です。

ところが今回「スタミナ超特盛丼」も
キャンペーンの対象になっていることを知り、
もう逃げられないことを悟りました。

だつて、どうせいつか食べるなら
100円安いほうがいいでしょう。

「スタミナ超特盛丼(¥1029)」とは
牛肉、牛カルビ肉、鶏肉が一度に食べられる
肉の三色丼です。

キャッチフレーズは
「吉野家史上最大のボリューム」
総カロリー1922kcal。
50歳成人男性の1日の目安が2200kcalであることを
考えれば、これ一食で1日が終わる計算です。

脂質は96.5グラム。
1日の目安は60グラムなので1.5倍。
もはや命の危険すらあります。

しかも、これを私は夜勤明けの
「朝5時」に食べようと思っているのです。
自分でも無茶だと思います。
事前にメニューの写真や、
食べた人の感想をチェックして
本当にいけるのか、何度も自問自答しました。

残すことも考えたら
テイクアウトにした方がいいのではないか?
でもそれは、戦う前から負けている気がします。

逡巡しながら仕事を終え、
最後は「もうどうにでもなれ!」と、店に飛び込みました。

吉野家に来たのは5年ぶりくらいでしょうか。
コロナで店内システムが大変わりしていました。

というか、外観の写真を見て気付いた人もいるかもしれませんが
ここは「黒い吉野家」
「クッキング&コンフォート(C&C)店」なのです。

そのため先にレジで注文し、会計を済ませます。
いまどき珍しい日本人の店員さんに
「スタミナ超特盛丼」をオーダー。
しっかり100円引きの929円。

フードコートで貰えるような
音が出る「呼び出しベル」を渡され、
料理の提供を待つことに。

1階は多少混雑していたのと
せっかくの「C&C店」なので2階に上がります。

そこに広がっていたのは、なんとも開放的な空間!
ソファ席まであります。

「C&C店」は、
食事が楽しめるよう、快適な空間を意識した店舗で、
充電用のコンセントもあり、
カフェとしての利用も大歓迎だそう。

なので「ドリンクバー」まで設置しています。
とはいえ、吉野家でドリンクバーを頼む人がどれだけいるのかは疑問です。

ソファ席もなんだかオフィスの応接室のよう。
吉野家の事務所で余ったソファを運んできた?
と言いたくなる、デザイン性のなさ。
とても“ゆったりくつろげる”タイプのソファでは
ありません。

ただ、この日は2階に客はひとりもおらず、
食事を終えるまで
広いフロアを独り占めできたのは最高でした。
といっても、防犯カメラで店員に見張られていて
ずっと視線を感じてはいたのですが。

静かな2階に呼び出しベルの音が鳴り響いたので
また1階へ。
料理を取りに行きます。

ついに「スタミナ超特盛丼」とご対面。
わかっていたとはいえ、かなりの迫力です。

お腹の減り具合はまずまず。
このために、夜勤前に食事しなかったので、
おおよそ17時間ぶりの食事です。
今週は疲れから胃腸を壊して
まだ本調子でないことも事実。

やれるのか?
緊張で思わず体が身震いします。

そもそもこのメニューの頭のおかしなところは。

「追い飯」がついていること。
山盛りの丼に、さらにごはんがある鬼畜の所業。
考えた人、一回、話しましょう!

そんなわけで戦いの幕は下ろされました。

3種類の肉のうち、まずは「鶏肉」から。
歯ごたえというか、歯を弾くような弾力。
少し皮の焼きが甘いようです。

次に「牛カルビ」
これは好き。 
脂身たっぷりで、むしろ大好き!
全体の調理に使われている
にんにくを効かせた特製たれが
カルビに1番合っている気がします。

最後の「牛肉」は、間違いのない安定の吉野家の味。
ここを豚にすれば、本当の意味で3種類になるのに
どうしてそうしなかったのでしょう。

あるいは豚も含めて4種類にする手もあったのでは?
いずれにせよ、仲間に入れてもらえなかった
豚の気持ちを考えると、切なくなります。

すべての肉の隙間には
食べるラー油のニンニクが入り込んでいて
カリカリと小気味いい食感です。

肉の下に隠れているごはんは、
汁まみれで真っ茶色!
明らかにかけすぎ!
でも、何ごともやりすぎぐらいが、
インパクトがあって話題になる世の中です。

丼のあいたところに少しずつ「追い飯」を投入。
口の中が濃ぃ濃ぃになっているので
味の染みていない、白ごはんにほっとします。

「別添えのマヨネーズ」も試してみましたが
甘ったるくなってしまい、
こちらはあまり好みではありませんでした。

食べれば食べるほどクセになるこってり味。
箸が進み、面白いようにごはんが減っていきます。
残りは半分ほど。
脳が「これは食べ切れる」と確信したところで、
なぜか体が拒否反応を示しました。
どうやら思ってる以上に
胃にダメージが蓄積されていたようです。

そこで思い出したのが「紅生姜」。

トッピングコーナーから追加で持ってきます。
口をさっぱりさせて、胃をリセット!
紅生姜が大きな仕事を果たしてくれました。

うん、これなら最後まで行ける!

最後とっておいた「生卵」を溶いて、半分を肉に。
そして半分は白ごはんにかけて、卵かけごはんに。
卵って、どうしてこんなに使い勝手がいいんでしょう。

もしまた食べる機会があるなら
追加で卵をもうひとつ付けようと決意しました。

ラストスパートをかけるべく、
箸で行儀よく食べるのをやめ、
スプーンを手にとります。

そして、完食。
このあとしばらく胃と腸がきりきりと傷み、
太田胃酸のお世話になったので
「完全勝利」とは言い切れませんが、
それでも、なんとか最後まで勝負できました。

返却口は2階にもあったのですが、
たったひとりの客のためにお手間をとらせてはいけないと、1階に食器を返します。
気遣いのできる私って、結構、偉くない?

と、誰も褒めてくれないので、自賛させて頂きます。

アケメシ情報

吉野家 武蔵小杉南口店
場所 武蔵小杉駅徒歩1分
時間 午前4時~午前2時


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なゆた蟷螂
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