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【Xデー後日】ラーメン「一蘭」を訪日外国人から奪還するぞ
夜に働いている、なゆた蟷螂です。
夜勤明けの朝ごはん「アケメシ(明け飯)」を記録しています。
「Xデー前日/当日」はこちらから。
午前10時の夜勤終わり、
まっすぐ原宿の「東郷神社」に向かいます。
今回は、願掛けではなく「お礼参り」です。
Xデーの大勝負を最高の形で終えることが出来た
感謝を伝えに行きます。
本当にありがとうございました。
おかげさまで娘が合格しました。
他にも「太宰府天満宮」をはじめ
娘のリュックには、
神社の御守りがいくつもぶら下がっていたので
そちらにも折を見て報告に行ければと思います。
神様たちが喧嘩しなくて良かった!
参拝をすませたところで、
食事が出来る店を探します。
午前11時になれば店が相次いで開店して、
選択肢も増えるのですが、まだ30分以上あります。
疲れているし、眠いし、そこまでは待てない。
いますぐ会える飲食店ということで。
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「一蘭」に来ました。
数年前、何度か食べたことがありますが、
私のいまの認識としては
「外国人観光客に迎合した店」。
シンプルなラーメンなのに、
とにかく値段が張るイメージ。
「ここしか開いていないから」という、消去法の理由での再訪です。
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階段を上がり、店外にある券売機の前へ。
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「ICHIRAN5選」という
いわゆる全部入りはなんと1720円。
とても日本人相手の料金設定じゃありません。
私は「ラーメン(¥1080)」と「半替玉(¥150)」を選択。
合計1230円が券売機に飲み込まれます。
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いざ入店。
たくさん写真が撮れたので、
ここからはビジュアル重視でお届けします。
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「順路」に従って歩くと、
なんと表現したらいいかわからない、
ちょっとした空間。
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ここにある「空席案内板」で
空席を確認してから、
扉を開けてカウンター席に入ります。
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ただ、この日はかなり混雑していていて
店員さんに「3番にどうぞ」と指定されてしまいました。
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座席に「カバン掛け」はあるのですが
掛けると隣の人に迷惑になる仕様で
誰も利用していません。
じゃあ、カバンをどこに置けばいいのかといえば「床」。
仕方なく私も先客たちを見習います。
ぬるぬるの町中華ほどではありませんが
ラーメン店の床にカバンを直置きするのは
かなり勇気がいります。
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こちらが「味集中カウンター」。
「一蘭」に行ったことがない人でも知っている
わざわざ紹介するまでもない名物です。
机に置かれたオーダー用紙に、
さっそく味の好みを記入します。
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私のオーダーは、味は濃いめで、にんにくたっぷり。
「赤い秘伝のタレ」が10倍までは無料ということで
辛いものに挑戦したがりの私は、MAXでオーダーします。
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オーダー用紙を書き終えて呼出ボタンを押しても、
なかなか店員さんが来てくれません。
かなり混雑しているようです。
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1分ぐらい注文チャイムが鳴り響いたあと、
ようやく来てくれました。
オーダー用紙を持っていく代わりに、
湯呑みを渡されます。
サーバーの中身は、お茶かと思ったら水でした。
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ラーメンが届くまではのれんは開いた状態。
周囲で飛び交う声を聞いていると、
今朝は外国人旅行者が少なめの印象です。
隣の2人組も日本人。
聞くつもりはなくても、会話が聞こえてきます。
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味の感想、これからの予定、共通の知人について…
話題は多岐に渡り、おしゃべりが止まりません。
全然、味に集中していない!
「一蘭」のコンセプトを根底から覆す暴挙です。
※写真は2人が帰ったあとに撮りました。
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目の前には、小さな字でびっしり書かれた店のこだわり。
老眼が進んだおじさんは、ちょっと読む気になれません。
横を見ると。
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木の札がぶら下がっていて、これを使えば
「従業員と会話することなくご要望をお伝えいただけます」
とあります。
なるほど、
そこまで言うのならこちらも受けて立ちます。
絶対に従業員と会話しないぞ!
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ちなみに裏側は英語。
この店が外国人旅行客を重視していることが
再確認できました。
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待つこと5分で、ラーメンが到着。
「従業員としゃべらない」と決めたので
軽く会釈だけして、無言で受け取ります。
のれんが下ろされ、さて、ここからは味に集中。
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赤い秘伝のタレの“10倍MAX”はさすがの量。
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スープに染み出たところを、一口飲んでみると
「あれ? こんな美味しかったっけ?」
想像をはるかに上回る味に、軽く脳が混乱します。
スープをもう一口、そして、麺をすすり、
ようやく冷静に現実を受け止めます。
「これ本気でおいしい」
「ここ5年で食べたラーメンの中で一番かも」
“10倍MAX”にした赤い秘伝のタレが
本気で辛くて、とにかく私好み。
レシピが秘密なのでわかりませんが
唐辛子とにんにくのバランスが完璧です。
スープは、とんこつなのに透き通っていて、
ちっとも臭くありません。
そんなスープに合う細麺の食感も絶妙。
小気味よく、踊るように喉を通過していきます。
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大満足で1杯目を食べ終え、
ここからは「替え玉」タイム。
あらかじめ食券を買っていなくても、
直接オーダーすることもできます。
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再び呼出ボタンを押すと、響き渡る注文チャイム。
すぐに店員さんが来て、音を止めます。
その後、せっかく止めたのに、
今度は、わざわざチャルメラを鳴らします。
これが替え玉の合図です。
どこからかチャルメラが聞こえると、
ああ、いま誰か替え玉したんだなとわかるわけです。
※他店は「替え玉プレート」を採用しているようです
従業員と会話しないと決めているので、
黙って替え玉の食券を差し出します。
無愛想にならないように、なるべく柔和な顔で。
「半替え玉ですね?」
聞かれたので、はっきりとわかるように頷きます。
「では、すぐにお持ちします」
お願いしますと、軽く頭を下げます。
「硬さは先ほどと同じいいですか?」
「あ、はい」
自然と声が出て、うっかりしゃべってしまいました。
まるで誘導尋問。でも、これではっきりしました!
従業員と会話せずに、こちらの要望を伝えるなんて、
どだい無理な話なんです。
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その後、すぐに提供された「半替え玉」。
タレがからんでいるので、
最初はそのままいただきます。
ふーん、なるほど。こんな味なのね。
「あのぉ…、このままぜんぶ食べてしまいたいぐらい美味しいんですけど」
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あまりのおいしさに完食しそうになりますが、
欲望を抑えつけ、丼に投入。
秘伝のタレ“10倍MAX”のおかげで
勢いよくスープが飲めず、少し多めに残っていたのが功を奏し、大満足で食べ切りました。
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こんな美味しいラーメン、
絶対に訪日外国人だけのものにしておくのは
もったいない!
そして「ここしか開いてないから」という無粋な理由で来てしまったこと、深く深く反省します。
アケメシ情報
一蘭 原宿店
場所 明治神宮前駅から徒歩3分
時間 午前9時~午後10時
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