YOUTRUSTのバリューをデザインした話
こんにちは、株式会社YOUTRUSTへ2024年4月よりクリエイティブディレクターとしてジョインした根本と申します。
事業会社のクリエイターとして、制作過程の裏側を発信し、同じように戦うどなたかに、少しでもお役に立てたら、と思い書いております。駄文の連続になるかと思いますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
副業デザイナーだった私が関わった経緯
そもそもは、2022年より副業でデザインを色々とお手伝いさせて頂いていた事もあり、YOUTRUST社内の雰囲気はなんとなく感じていて、とにかく勢い(弊社内では"モメンタム"と言います)がある会社で、全員が楽しそうに、いつも良い表情で働いているなぁ、と思っていました。
元同僚&現取締役の金子からは、会う度に「そろそろユートラに来るタイミングじゃないですか?」と言われていましたが、広告代理店勤務で日々せわしない毎日だし、そもそもかなりの飽き性だし、1つの事業で勝負する具体的なイメージが湧いておらず、なんとなく冗談として躱すのが、毎回の常でした。
※なぜそんな私がYOUTRUSTにジョインする事になったのかは、後半に!
そんな中、2023年の12月に金子から、刷新するバリューのビジュアライズを突然、依頼されました。
社外の私がそんな会社の大事なモノを作るの?と戸惑いつつ、自分に声を掛けてくれた嬉しさもあり、すぐにMTGで経緯や詳細をヒアリングしました。
※刷新へ至る社内の経緯については、代表の岩崎がnoteを書いておりますので、ぜひそちらもお読み頂ければと思います。
1.社内合宿→定義まで
バリュー刷新は、全社員総出のワークショップで出たメンバー意見を加味しながら、代表の岩崎が想いを文章にまとめたそう。
以下、岩崎のnoteの抜粋です↓
頑張ればできるが、放っておくと出来ないことを掲げること
頑張っても出来ないことや、放っておいてもできることであるなら標榜する必要がない
普段遣いされる言葉であること
英語か日本語かなどの二項対立ではなく、とにかく「日常使いされるか?」という点で言葉を厳選しました
何万人という大きな会社になるための礎の組織を創ること
弊社は「日本のモメンタムを上げる 偉大な会社を創る」ので、自分たちも偉大な会社になることを前提に組織づくりをしています
我々の約束「YOUPROMISE」
「バリュー」って最近だといろんな会社が当然使う言葉になったんですが、正直人によって解釈や意味付けがブレる言葉だなと感じています。
行動規範?ルール?努力義務?絶対?みたいな。
我々が日頃から「約束を守る」ということにこだわる組織だったので、バリューも我々がチームで戦う上での「約束」であるという理解が非常にしっくりきました。なので今回はあえてバリューとは呼ばず「YOUPROMISE(ユープロミス / 約束)」と定義して、大事にすることにしました。
2.MTGで拾い上げたポイント
さらに岩崎からは、デザインするにあたり非常に大切である以下のキーワードをヒアリングできました。
・とにかく圧を強めに、勢いがあるイメージで。
・筋肉質な思想でこれを作っている。
バリューが決まるまでの経緯と岩崎の想いを噛み締めた時、私の中に、以下のようなイメージが湧いてきました。それはまるで自分が岩崎本人だと錯覚するような、ワクワクとドキドキを伴う強くハッキリしたイメージでした。
社会に、お客様に、仲間に、そして会社に、約束をする。一般に、無理だと言われること。成し得ないこと。それを、全員の底力で、現実にする。それがYOUPROMISEの根源なのではないか。その約束は、たぶん、熱くて、命が感じられて、音がして、汗をかいて、息がアガるようなモノのはず。
何かを宣誓するとき。→自分の胸に手を当てる。
反省するとき。→自分の胸に手を当てて聞いてみる。
それは、"心臓"に情熱と自分を律する正義があるから。
そして、その頭に浮かんだ"情景"や"想い"を、実際にどうやったらカタチに出来るのか、思考と同時に手を動かしていきました。
3.ビジュアライズに至る考え方フロー
4.アウトプット
YOUTRUSTのブランドカラーである緑の補色は赤。補色同士の色を隣合わせると、色の境目がチカチカして見えるハレーションという現象が起こります。普段は不快感を感じさせる可能性があるので避ける配色ですが"圧"を感じさせるためにワザと選びました。ハートをモチーフに選んだのは、この配色(ハートは赤だよね)からの必然性でもありました。
文字組やフォントの選び方にもこだわりました。
文字からも強い"圧"を感じさせたかったので、懐(ふところ:文字の空間部分)の狭いモリサワのMB101を見出しに、本文には見出ゴを選びました。
また、見出しの文字は微妙に平体(文字を横向きに潰すこと)を掛けており、フォーマルな印象を少しだけ崩すような調整をしています。
YOUPROMISEのロゴタイプには、古くから英語圏でタイトルに使用されており、読みやすく無骨でボールドな印象のRockwellを選びました。
また、全体的なカーニング(1文字ずつの間隔)や行間も、かなり詰まった印象に調整する事で、さらに全体の"圧"を強調させています。
全体的なレイアウトも、なるべく画面一杯にオブジェクトを配置し、隙間や余白を無くす事で、より圧迫感を感じられるようにしています。この辺りはかなり神経質にグリッドで合わせ、余白も均等になるように数値で合わせています。
5.浸透を狙った展開
完成したデザインは
▼社内ポスター
▼配布ステッカー
▼公式noteのユートラシップ企画
▼三種の神(YP)器
毎月開催される全社MTGで、最もYOUPROMISEを体現した社員に贈呈される出土品。※細かいディティールにかなりこだわりました
などの複数の接点(タッチポイント)で展開し、社員全員が毎日YOUPROMISEに触れ、一日の始まりやふとした瞬間に、その内容や意味を噛み締め、気持ちを新たに姿勢を正し、業務に取り組めるような空気作りを図りました。
最後に
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
私が15年ほど広告デザインに携わり学んできた事と、経営陣の熱く洗練された言葉が合致し、とても良いカタチでアウトプット出来たケースだったので、その裏側を知ってもらいたくなったのが、このnoteを書くキッカケになりました。
そして、私がYOUTRUSTへのジョインを考え始めたのも、取締役の2人がこのプロジェクトを私に任せてくれたこと。私の感じ方や考え方をストレートに表現したこのデザインに共感してくれたこと。この2つがとても大きな要因だったように思います。YOUTRUSTは紛れも無いスタートアップです。上下関係や忖度で仕事をせず、新しい挑戦を受け入れ、若者に責任ある業務を大胆に任せ、まずはやってみよう、がベースです。大企業では中々難しそうな機動力と決断の早さを、ボードメンバー始め全社員がちゃんと持っている会社だと思います。
私が長年お世話になった広告代理店は、非常に幅広い業種のクライアント様のプロモーションデザインに関わらせて頂ける素晴らしい業界です。その関わり方も、OOHなどの平面広告から始まり、パッケージや雑誌&書籍、グッズ、イベント空間設計、web、動画、SNSキャンペーンなどありとあらゆるメディア接点を駆使して、全てフルカスタマイズで提案&制作するという、アイデアフルでチャレンジングな体験の出来る世界です。
そんな環境で日々魂を燃やしていた私ではありますが、このプロジェクトをキッカケに、1つの会社の想いに、自分のすべてのリソースを注いだ時に、どんなサービスや会社が作れるのか、そして、より近い距離と温度で人や社会へ貢献することの意義と可能性を考えるようになりました。
言葉を選ばずに言うと、広告デザイナーはあくまで第三者であって、消費者やクライアントと完全に同じ立場になって考える事は物理的に出来ないと感じていました。それは、複数のクライアントを常時抱えている事が原因で、関わり度合いを100%に出来ないこと。事業グロースでは無く、期間的な数値目標とそれを達成するためのデザインを作る事が目的になってしまう場合があることが原因だと、思います。
そんな人生のモヤモヤが、YOUTRUSTのグロースと向き合う事で解決できるのでは?と、実際に事業会社で働くイメージが持てた瞬間でもありました。
今の私は、デザインの力が、本当の意味で人々の生活に活かされる方法を、最高の仲間達が集まるYOUTRUSTで見つけたいと考えています。
私たちYOUTRUSTはきっと、いや必ず、日本経済を変えてみせます。そんな
熱いハートを胸に秘め、私は今日もデザインと向き合っています。
YOUTRUSTを偉大な会社に
最後になりますが、少しでも弊社にご興味を持って頂けましたら、YOUTRUSTへの登録、弊社求人のチェックをお願いします。
全方位職種で全力採用募集中です!
▼カンパニーデック
▼デザイナー募集ページ
▼全職種募集ページ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?