見出し画像

占いにいってみた2

やっぱり本物に聞いてみたい

 ニコ丸は、しばらくの間YouTubeの配信を楽しんで満足していた。YouTubeの配信者は、「見た時がタイミングです」と過去の動画も有効のような物言いをする。お金もかからないし、不安も前向きな心持ちになる事で和らいだ。しかし、いつからか配信を聞いても、あまり心に響かなくなってきた。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」とはよく言ったもの。3ヶ月後には願いが叶うと言われて、ワクワクしていた事もあったし、1ヶ月以内には新たな展開があると言われて、ホッとする事もあった。でも、ワクワクやホッとする瞬間がある以外は、何も変わらない。現実はそう簡単ではない。それに気づきはじめると、YouTubeで配信される占いは、後から視聴して図星の助言になるのかな?という素朴な疑問が頭をもたげてきた。人それぞれ違う人生を歩んでいるんだから、せめて手相でも生年月日でもいいから、より個人の特定される情報を元に占いをしてもらわないと「当たらぬも八卦」どころじゃないのではないかしらん。星座別リーディングという形式は、ある意味個人情報をもとにしているけど、世界の人口82億人の現在、12星座で分類できるほど人類は同じじゃないだろうと確信する。そこで、ニコ丸はついに占い師と直接対決、いや本物の占い師に個人鑑定をお願することにした。(続く)



いいなと思ったら応援しよう!