dear_holly1058

慶應一年です 本や受験のことを書きます

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最近の記事

信仰がないものの祈り 大江健三郎 燃え上がる緑の木の考察

今まで、個人的な体験から、万延、われらの狂気、洪水、性的人間と、色々大江文学を読んできて、今回初めて「燃え上がる緑のき」を読んだ。今回はこの考察である。 まず、色々言われている通り、後期の大江文学は難しい。 何を言いたいのかが分からない文章が一面ずらっと書いてある場合も多い。登場人物も多い上に似たり寄ったりでややこしい。それでも、大体は次のページをめくると、すらっと意味がわかることが多かったから良いのだが、今kらよもうとするひとは相関図を書きながら読み進めた方がいい。僕はw

    • 安部公房の賭について

      先日、今まで触れていない安部公房作品を読みたいと思い、本棚に眠っていた短編集「無関係な死、時の壁」を読んだ。 安部文学全開の不思議な世界が広がっている中、私は特に「賭」の話に心を奪われた。 安部公房を読み終えた後のモヤっとした空気の中で、「どうにかこの感動を共有したい!」と思い、ついに前々から気になっていたnoteにまで手を出すまでになってしまった。 まず、あらすじはこうだ。 設計家である主人公は、ある依頼人から常識では考えられない設計を打診される。 主人公の困惑を察知した

      • 自己紹介 はじめてのノート

        こんにちは。大学一年のきょんというものです。 今日から心機一転、自分の趣味である読書や受験体験のことについて書いていこうと思います。 続けていけるかわかりませんが、みなさんと一緒に楽しみながらやりたいと思います。よろしくお願いします

        • 慶應に受かってわかった受験に大切なこと

          私は先月慶應義塾大学に現役で合格した。精神病で通信高校入学を余儀なくされ、その上遊び続けた末に中退し高卒認定をとるところから始めた受験にしてはまずまずの出来だと思っている。 しかし、受かった後に受験関係の情報を見直すと、どうもなにかが引っかかる。受験期に絶対に必要だと思った価値観がどんどんと崩れていくのを感じた。 今回初投稿として、私立文系受験に限った話ではあるが、これから受験を控えている高三生などに向けて僕が感じた「本当の受験のリアル」を書きたいと思う。 駄文だが許して頂