はるむし

気まぐれでnoteを書いてみようという試み。 ふと思い浮かんだことを書き溜めていきたいと思います。 今高校に通っています。

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最近の記事

女子力という語彙が心底嫌いだ

私は女子力、という語彙が心底嫌いだ。 そもそも、女子力とは。 その言葉が含有する意味は多岐に渡るようだが、今回は以下の意味で定義付けしたい。 ”容姿や立ち振舞を美しくしようと努力することであったり、可愛いものを集めたりだとか、そういった行為に対し熱量を持って取り組むこと。” 例えば、 「A子ちゃんって、女子力高いよね~」 という会話があった場合、 A子ちゃんはおそらく、容姿を磨くことに熱量を注いでいる、または可愛らしい物を集めている、もしくはその両方の実践者である、という

    • 夜の秋風と下校

      外に出る。 肌に当たる風が、少し前とは完全に違う温度をしていた。 その季節特有の匂いが体を満たし、たくさんの虫の声を穏やかに聴く。 冷たい風が心地良い。来る冬の気配に一抹の寂しさを感じる。 坂を下りながら、夜の帰途につく。 トン、トンという衝撃が踵から膝に、膝から上体に響いて、カバンを揺らす。 ズルズルと、いつの間にか膝丈だった靴下がくるぶしまでずり落ちてきている。 足全体を秋風が包む。 心地いい。 揺れるカバンから、さっき自販機で買ったクリームパンのことを思った。 カバ

      • 人を、愛することができたらな、と思う

        私は、他者を愛することが出来ないのかもしれない。 これは深刻な悩みだった。 そして他者を愛せないかもしれないという疑念が、私をどんどん孤独にしていった。 私が抱えていた孤独の大部分は、この「愛」をうまく扱えなかったことに起因していると、今になっては思う。 私にとって、友達と過ごす時間は苦痛だった。 先生の愚痴や、勉強の愚痴、流行りのYouTuber。 今日は暑すぎるだとか、寒すぎるだとか。 ネタはそれらのローテーション。 何が嬉しくて、こんな会話してなきゃいけないんだ

        • 湖に映る満月

          自分の部屋の片付けをしている最中に、小さなパソコンを見つけた。私が中学時代に使っていた小さなSurfaceパソコンだ。 画面もキーボードも今使っているパソコンよりも小さいし、通信速度も遅い。使い勝手は最悪だ。 でもこの小さなパソコンには、私の中学時代が詰まっていた。 急に懐かしい気持ちに襲われて、誘われるようにWordを立ち上げた。 学校に提出する用の読書感想文の下書き。 部活の予定や振り返りを書いた記録。 当時の苦悩を書きなぐったメモ。 厨二病全開の創作小説。 思

          お金持ちは、多分実感する機会が無いんだと思う。

          お金持ちはお金持ちのコミュニティーに、生まれたときから属している。 生まれてから、死ぬまで、金持ちのコミュニティーの中だけで過ごす。 貧困なんて知らない。 去年の1年間を通して、そういうイメージを持った。 私の無知を知って、そういうイメージを持った。 これは偏見なのかもしれないけれど。 私が育つ場所には、お金持ちがいっぱいいた。 お父さんお母さんがお医者さんの子供、毎年家族でハワイ旅行に行く子供、大きな家に住む子供、プライベートジェット持っている子供。 いっぱいいた。 私

          お金持ちは、多分実感する機会が無いんだと思う。

          卒アル見るのが、苦手

          何気なしに、ネットサーフィンをしていた時。 オススメに出てきた記事が、つい最近まで通っていた、中高一貫校のPRだった。 途中で辞めてしまったとはいえ、高校1年生までの4年間通った学校であるから、かなりの親近感を覚える。 指が勝手に、記事を開く。 しばらく会ってない、同期達の楽しそうな写真が、たくさん載っていた。 へぇ~、って。 同期の様子に、好奇心が傾いたり、不快感が募ったり、懐かしさを感じたり、苛立ちを覚えたり、感情が忙しない。 と言いつつも、ほとんどの感情がネガテ

          卒アル見るのが、苦手

          考え続ける人間になりたくて

          自分が分からなくなってから、 なりたい自分、なりたい大人の像を、私はずっと考えてきた。 自分はどうありたいのか、どうあれるのか。 将来つきたい職業の話や、進学したい大学と学部みたいな、そんな具体的なことじゃない。 すごく細かいことなのだ。 ゴミ箱の近くに落ちているゴミを、無視せず拾って捨てる大人になりたい。 とか、 挨拶と感謝と謝罪が、きちんとできる大人になりたい。 だとか。 そういう細かいこと。 その細かいこと達の中で、唯一細かくなくて、私が最も大切にしたいと思っ

          考え続ける人間になりたくて

          ささやかな反抗のつもり

          学校からの帰り道。 坂道を振り返りながら、ローファーを脱ぐ。 踵に手をかけて、すっかり暗くなった夜道を照らす、青白い電灯を見上げる。 いつもは遠くに見えるはずの高速道路が、今日は少し近い。 車が私の横を通った、そんな音がした。 足裏から靴下をつたってのぼる道路の冷たさと硬質感が、 外で靴を脱いで、ありのままの足で歩いているという自分の異常感を、私に与える。 こんなことをするのは私ぐらいだろう、と。自分の固有性を満たしたことによる満足の念と、一抹の寂しさが積もる。 ペタ

          ささやかな反抗のつもり