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AI活用の入り口:プロンプトの基本-その10-具体例

「文体指示」に関しての具体例を紹介します。今回は専門家としての文体で表記させる表現をいくつか紹介していこうと思います!

いくつか、といったのも、直接的に「専門家として専門用語を用いて堅い表現で教えて」と伝える方法もあれば、「私は○○の専門家で、レポートの準備をしています」と背景を伝えることでも表現の仕方を変えてくれるため、文体指示には1つの方法というものはないということになります。

1.直接的な指示を出す


場面として、「経営者向けの本を出版する」という場面を例としてやってみたいと思います。
プロンプトはこちら↓

経営者向けの本を書きたいと思っています。本のテーマとしては財務諸表の読み方と財務諸表から読み取れる情報からの経営判断です。この内容で本を書く場合の基盤となる要点を専門用語も用いつつ、ビジネスに適した表現で提案してください。

さて、このプロンプトからどのような回答が返ってくるのか…
長くなりますが、文章形式でご共有させていただきます。
もしこの記事を読まれている方の中に経営者の方がいらっしゃいましたら、その回答の内容に関しても着目してもらえると面白いと思います。
また、下記に残す内容で本当に「本が書けます」(笑)

経営者向けの「財務諸表の読み方」と「経営判断」の本を書く際の基盤となる主要な要点を以下にまとめました。読者である経営者が財務諸表を活用し、現状分析から将来の戦略決定まで一貫した判断を下せるようになることを目指して、専門的かつビジネスに適した表現で解説していきます。

### 1. **財務諸表の基本構造と相互関係**
- **貸借対照表(Balance Sheet)**: 資産、負債、純資産の各要素の意味を解説し、財務健全性を把握するためのポイント(自己資本比率、流動比率など)を明示します。
- **損益計算書(Income Statement)**: 収益と費用の構造を理解し、利益率、売上高成長率などの経営指標からビジネスパフォーマンスを評価する方法を解説します。
- **キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)**: 営業、投資、財務の3つのキャッシュフローからキャッシュの出入りを分析し、資金繰りや投資判断に役立つ方法を説明します。

### 2. **財務諸表を通じた経営指標の活用**
- **収益性(Profitability)**: 総利益率(Gross Profit Margin)、営業利益率(Operating Margin)、純利益率(Net Profit Margin)などの収益性指標を用いて、収益の確保状況や課題を読み解く方法。
- **安全性(Solvency)**: 自己資本比率(Equity Ratio)、負債比率(Debt Ratio)などから企業の財務的安定性を測り、債務返済能力と財務リスクを評価する。
- **効率性(Efficiency)**: 総資産回転率(Total Asset Turnover)、在庫回転率(Inventory Turnover)、売掛金回転率(Accounts Receivable Turnover)など、資産をいかに効率的に運用しているかの視点から判断。
- **成長性(Growth)**: 売上高成長率、営業利益成長率などの成長指標から、ビジネスの成長ポテンシャルや今後の市場拡大可能性を推測。

### 3. **財務諸表からの経営課題の抽出と分析**
- **異常値の発見と原因分析**: 通常の数値から乖離がある場合の分析手法(トレンド分析、対前年比較など)を提示し、早期発見に役立てる。
- **セグメント別収益分析**: 商品別や事業部門別に収益性を分析し、利益の源泉と改善ポイントを特定する方法。
- **コスト構造の把握**: 変動費と固定費のバランスを見極め、固定費削減や変動費コントロールを通じた利益改善を解説。

### 4. **キャッシュフローに基づく資金繰りと投資判断**
- **キャッシュフローマネジメントの重要性**: 営業キャッシュフローから安定的な収入を確保する方法と、投資・財務キャッシュフローとのバランスの取り方を示す。
- **ROI(投資収益率)とROE(株主資本利益率)**: 資金の効率的活用の指標として、具体的な計算方法や経営上の意思決定における活用方法を紹介。

### 5. **経営判断を支える分析手法**
- **損益分岐点分析(Break-even Analysis)**: 売上が一定の損益分岐点を超えるまでに必要な売上高を計算し、経営戦略としての価格設定やコスト削減計画に役立てる。
- **SWOT分析とファイブフォース分析**: 財務諸表と併用して、競争優位性や市場ポジションを把握するフレームワークとしての活用方法。
- **シナリオ分析とモンテカルロシミュレーション**: 予測の不確実性に備えた経営判断としてのシミュレーション手法を紹介し、リスク管理に役立てる。

### 6. **経営者に求められる財務リテラシーの強化**
- **財務リテラシーの必要性**: 財務諸表の数字を理解するだけでなく、数字の背景にあるビジネスの動きを読み解く力を養うことの重要性。
- **継続的なモニタリングと改善サイクル**: 定期的な財務諸表の確認と課題改善のサイクルを作ることで、持続可能な成長を目指す手法を紹介。

このように各財務諸表の基本理解から、指標分析、経営課題の抽出、キャッシュフロー管理、さらには経営判断を支えるための具体的な分析手法までを包括的にカバーする内容にすると、実践的で読者にとって価値の高い一冊になるでしょう。

いかがでしょうか…
経営者視点で会計や財務を読み取り、そこから経営分析をするというお話の本です。
「本を書く」と言ったので、その本の構成も提案してくれていて、「経営者視点で経営判断をするときのアドバイスをする」という聞き方よりも、読者がわかりやすいようにということを配慮した構成になっています。

そして「専門用語を使っていい」と指示しているため、横文字が増えていたり、アルファベットの略称を用いています。
これを子どもにもわかるようにという表現に変えれば、全く違う回答が出てきます。

次回は同じ内容のプロンプトで、柔らかく、わかりやすい表現で回答をお願いしてみようと思います!

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