AI活用の入り口:プロンプトの基本-その5-具体例②
この3つの場面において適したプロンプトについて、説明していきます。
前回の文章のような2文の単純なものではありませんが、ポイントも抑えて紹介していきますので、イメージを膨らませてみてください!
① 家族に週末に東京に行きたいと言われた
プロンプト例:
「家族から、週末に東京に行きたいとリクエストされました。家族全員が楽しめるような観光プランを作成してください。子どもが興味を持ちやすいスポットも取り入れつつ、家族全員がリラックスして楽しめる1日または2日のプランを提案してください。プランを参考に、週末の予定を立てたいと考えています。」
動詞の選択:
背景部分:「リクエストされました」→ 家族からの要望を示す
依頼部分:「作成してください」「提案してください」→ あなたがプランを提案し、その内容を元に予定を立てる
② 会社の上司から東京観光のおすすめを聞かれた
プロンプト例:
「会社の上司から、東京で観光をするならどこがおすすめかと尋ねられました。上司が仕事の合間に立ち寄れるような、おしゃれでリラックスできるスポットやレストランを選定し、短時間で楽しめるプランを考えてください。提案された内容を元に、上司に提案しようと思います。」
動詞の選択:
背景部分:「尋ねられました」→ 上司からの質問を示す
依頼部分:「選定し」「考えてください」→ あなたの提案を元に、上司に紹介することを想定
③ 親戚が東京に来るので案内することになった
プロンプト例:
「親戚が東京に来ることになり、観光案内を頼まれました。初めて東京を訪れる親戚が満喫できるよう、定番の観光スポットと少し穴場のスポットを組み合わせた1日プランを設計してください。そのプランを元に、親戚を案内したいと考えています。」
動詞の選択:
背景部分:「頼まれました」→ 親戚からの依頼を示す
依頼部分:「設計してください」→ あなたの提案を参考に、実際に親戚を案内することを意識
このように、動詞を背景に適したものと、活用を意識したものにすることで、意図が伝わりやすくなり、より具体的な回答が得られやすくなると思います。
特に目立つのは、やはり②の上司の場合ですよね。
「選定してください」なんて、日常生活や家族・親戚相手には使わない言葉です。仕事で使う言葉ですよね。
場面や相手に応じて言葉を変える、動詞を変えるというのはこういうことです。
言葉を変えるだけで、場面を伝えなくてもビジネスシーンだ、家族団らんのシーンだと判断して、それに応じた回答を作成してくれます。
どうでしょうか?
イメージは湧きましたか?
そんなことできるかな…と不安になるかもしれませんが、コツは、その場面にいる状態で質問をしてしまう、その場面にいる気持ちで質問をすることです。
仕事中だという意識で文章をChatGPTに打ち込むと、硬い文面で文章を作成しやすいですし、家族に話すような気持ちで文章を打ち込むと、柔らかいニュアンスの言葉で返してくれたりもしますよ!