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「マジックブック幻想」(コイネージ【造語の試み】1-2)
「"本を読んだだけ"で自分のなにかが変わることを期待する心理」。
これを「マジックブック幻想」と呼んでみる。
例えば、ハウツー本や自己啓発本などを読んで感化される、あるいは、ジャンルを問わずひたすら多読をしてみる。"それだけで"、本が勝手に自分を変えてくれるのを夢見る。
まさに「幻想」だ。
そして、幻想を抱く媒体はなにも「本」に限らない。
セミナーや講演会、ビジネス系・教養系の動画なども然り。これらもまた、「"それを視聴しただけ"で自分が変わる心持」をもたらしうる点で本と同様といえる。
そして、さらに陥りがちなのが、「読書をしている、教養系の動画を視聴している自分は、そうでない人に比べて"人としての質が上"である」という錯覚である。これもまた、「マジックブック幻想」の"射程圏"だ。
"そんなわけはない"。
例えば、本を10万冊読んだ大読書家がいたとして、その者は万人に尊敬されているであろうか。一瞬「凄いね」と思われて終わりだろう。
読書などの本質は「学び」。価値創出に向けたマインドや行動に活かされてこそだ。