心からの感謝とは?
「常に感謝して生きないと。人はいつ死ぬかわからないから」
元パートナーに言われ続けた言葉である。
傷つくことも多かったが、学ぶこともあった。そのうちの一つだ。
まあ、「だから僕はいつもありがとうって言ってるでしょう!」と言われたのは一体何だったのかと常に思うが。理想は語れども、精神がついていってなかったんだと思う。
大学卒業してフリーターみたいになった時が、「私」という自我が生まれた時だと思う。
大変生きるのに苦労するので、何でも親がレールをしくのはやめてあげてほしい。かといって、いきなり「立てるようになったんだから一人でできるよね」と道に放置するのもやめて。本当に。やってみせ〜というじゃないですか。
逸れたが、その時期くらいから私は「ありがとう」がわからない。特に面と向かって言われたら、「こっちを利用するために丸め込もうとしてるのではないか?」という被害妄想が爆発する。
そんな意図なんかないということも知識としては知っているのだが、何だか空虚な言葉に思えて仕方ない。
元パートナーと付き合うようになって余計に顕著になった。
彼は「ごめんって謝らなければならないなら、初めからするな!言うな!」と言う人だった。その割によく「ごめん」という言葉をよく使う。
「ごめん」はその場をうまく収めるための便利な言葉だった。
まあ、そんなことを言う人だったから、その言葉がとても薄く感じた。「ありがとう」もそんな言葉の一つだ。
例えば何かをプレゼントしたとき、差し入れしたとき。
「ありがとう」と笑顔で受け取れば、その後はそれを捨てようがあげようが自由。今はそういう考え方の人も多い。
「ありがとうって言ったじゃん」と言われたこともある。見返りをもとめたわけでもないが、予防線なのかそういう事も言われた。
なんだかなーと思う。言葉にうまくできないが、人との関係というのは上っ面だけなんだなと感じる。
それなら、一人でいいやとなってしまう。
「人間は一人で生きられないのよ」と母は言う。
一人ってなんだろうな。
私は感謝して生きられているだろうか?
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
支えられて、大事にされて、私は全てに感謝します。