10th BacksLive day2 〜齋藤冬優花 卒業セレモニー〜
卒業セレモニーが終わって2時間後くらいの殴り書きであることを、ご周知とご理解のほど読んでいただけると幸いです😊
鮮度の高い文章の方が、純粋な感情を保存できると思ったので。それほどまでにこの日を、あの瞬間を忘れたくなかったんです。
感情の色味が複雑なんだけどそれが綺麗に合わさって最上級の幸せになってる。
この世に生まれてきたその意味がわかるだろう。マモリビトの言葉を借りるなら、正しく、今まで生きてきた意味がわかるような時間だった。
僕は僕が思っていたよりもずっとずっとふーちゃんのことが大好きで大好きで。
僕は僕が思っていたよりもずっとふーちゃんが僕の中で大きな存在で、
僕は心というものは、たくさんのものが合わさって100%の心になるのだと思っていたけど、それぞれの想い=心であって、その想いが何%の心なのかという認識の方が正しい気がする。心はその想いごとに存在している気がする。
だって今僕の心の100%はふーちゃんで、その想いが今日をもって完成したことに悲しくなったんだ。
100%の心をたくさん持つことで幸せに近づくのかな?
本当に幸せな時間だったな。
僕は本来、人の目を極端に気にする自意識強めのいい意味でも悪い意味でも感受性が高い人間だ。
そんな僕は中高時代で性格がガラッと変わってしまったほど人の目を気にしてしまっていた。
自分で言うのもアレだが、学校ではみんなから嫌われないことを信条に、お調子者のスタンスで、場の空気に気を使い続けて、強い人間でいられないその辛さに目を向けないように、向けないようになんとか過ごし、家に帰るとほとんど喋らなかった。中学生の中盤くらいまではその日あったことを全て家族に話していたような人間だったのに。
そんな僕は今日、周りの目が自分の世界から消えた。
それと同時に人前だから泣くな!感情を表に出すな!という自意識のような理性が完全になくなった
理性のストッパーが効かなくなって、腹の底から涙が溢れて止まらなかったことが、僕は今まででおそらく5回経験した。
ラストライブを見た
2020年10月22日と23日。
今年の最初くらいに見た欅坂46東京ドーム公演の2人セゾン。何度も見ていたはずなのに。この時だけ。枯れることのない涙に襲われた
櫻坂46 4thツアー 東京ドーム 最終日の6月16日。
櫻坂の詩と一緒に東京ドームに満開のピンクの桜が咲き誇ったのを見た時。
そして今日、紺色のドレス姿のふーちゃんが階段を降り切った時、9年間ありがとうという生誕祭さんが作ったフライヤーを眉毛のところに当てて、端を少し丸めて、顔を隠して周りの視界を防ぎながら、涙を止めることができなかった
涙腺が崩壊するという表現ではまだ足りない。周りの目と自分からの目さえ、世界から消え去って、感情と身体が一直線につながって、感情に理性がストッパーをかけれなくなって、体を操れなくなって、腹の底から涙が溢れて止まらなくなった。
こんな経験ができて良かった。
ふーちゃんの卒業セレモニーがはじまって、果たして僕は泣けるのかなと思った。今回ばかりは周りの人の声が大きくて、特に後ろの人は思ったことをすぐ口に出してしまうタイプの人で、ライブ中気持ちを作る前に現実に戻されたことが何度もあった
。
だから心配だった。だから泣かないでおこうと思った。泣けなかった時の言い訳を作るために。
でもそれは杞憂だった。
ふーちゃんをセンターとしたBANでは顎の制御が効かず、涙寸前だったが涙が出なかった。その後のMCも同様だった。
しかしふーちゃんのドレス姿を見た瞬間、涙が止まらなかった。足先がどんどん力を失ってきて、浮遊感すら感じた。
手紙を読んでくれていた時も、視界がふーちゃん以外を捉えられていなくて、ふーちゃん以外は涙で隠されていて、流れ落ちる涙を拭く暇がないから首元が濡れていた。
みんなが揃って、ふーちゃんからの曲振り。なんの曲が流れるのだろう。僕は勝手に期待してそれが外れてしまった時、身勝手な自分が勝手にした期待が外れてしまったショックを受けるのが何よりも嫌いで、それはおそらく、このショックの原因が完全に自分で、自分さえ期待しなければこのショックは生まれなかったものだから。
できるだけ想像しないようにしていたんだ。
でもね。心の奥底では、卒業セレモニーで欅の曲をやってくれることを待ち望んでいたんだ。
死ぬ前に一度生で、フルで、ライブで、欅の曲を感じてみたかった。
そんな夢が叶った。こんな使い古された言葉を使うことになるとは思わなかったが、確実に、夢が叶ったんだ。
手を繋いで帰ろうか。
この曲が流れた瞬間から、ふーちゃんがみーちゃんと最後のポーズをするまで、僕の涙が止まることはなかった。
ふーちゃんと最後の時間。今。欅坂46。欅坂46の曲を今、ふーちゃんとそして、2期生、当時いなかった3期生。さらにこの会場にいるすべての人と今。欅の曲を共に感じている。
僕は手を繋いで帰ろうかを、今。全力で感じている。
今。メンバーのみんなが手を繋いで帰ろうかのフリで踊っている。
今。僕はみんなと一緒に手を繋いで帰ろうかのコールをしている。
会場とbuddies全員とメンバーと自分が一体になっているような感覚になった。
文字通り夢の中にいるように夢中だった。
涙が溢れすぎて力が入らなくて、ペンライトを振ることさえままならなくなった。
涙が溢れすぎて体中の踏ん張りが効かなくなりそうだった。へたり込みそうだったが、なんとかふーちゃんの全てを見届けようと力を振り絞った。
お隣のbuddiesさんはモニターか会場のメンバーに視線を向けていらっしゃったが、僕はふーちゃんを直接目を焼き付けなきゃ後悔すると思って、視線がお隣の方と交差したのは少し気まずかった。
今。ふーちゃんとのお別れの時間が間近に迫っている。
僕は1番という言葉が嫌いだ。何かと比較しないといけない。それは素敵な思い出を順位づけする行為に等しいと思ってしまうからだ。
けど僕は今日1番を使う。
さっきまで感じていた今。というこの瞬間が、僕が生きてきた20年というわずかな時間の中で、
1番楽しかった。
まるで走馬灯のようなものを僕は感じた。
中学1年生でガラスを割れ!をきっかけに大学2年生になった今日まで、
濃密な思い出と、処理しきれないほど複雑で多大な感情と、楽しくて忘れられない日々と、辛くて悲しくて心に蓋をしてなんとか乗り越えた日々と、自分に何もできることがなくて、自分に力がないことに憤った日々も、何気ない通学路や何を考えていたかも覚えていないほど軽やかで爽やかで美しかった日常も、
そんなすべての時間を僕は欅坂と櫻坂と共に過ごしてきて、報われたんだなと、今日この日のために乗り越えてきたんだよって、欅に出会ってから今までの時間の全てが愛おしくなったとこの瞬間に感じて、涙が止まらなくて、楽しくて、離したくなかった。
櫻坂の詩では、黄色の花が咲き誇っていた。
僕は本当に涙が止まらなかった。櫻坂の詩の歌詞が、今この瞬間を表しているように感じて、きっとこの先も、この曲を聴くと今この瞬間を思い出すんだろうなと感じて。
満開のこの一瞬に、また涙した。
帰り道、習志野駅の宿泊先へ、電車を使わず徒歩で向かった。さっきまであんなに人がいたのに、道には僕以外誰もいない。僕は耳が壊れる寸前まで音量を上げた爆音のイヤホンで、少女には戻れないと手を繋いで帰ろうかと何度LOVESONGの歌詞を読み返しただろうの3曲を、約50分聴いていた。ライブでほてった体に心地よい冷たさの風が吹きつけて、冷たい空気を纏わせて、道沿いに植え付けられたヤシの木?のような木の匂いを嗅ぎながら、少し涙で滲んだキラキラとした歩道を、余韻に浸りながら歩いた。ふーちゃんへの感謝と愛と卒業への悲しさを胸に抱いて、頭の中がふわふわとしながら幸せを明確に感じていた。
強くて、弱くて、優しくて、柔らかくて、繊細で、責任感が強くて、真面目で、誠実で、愛情が深くて、かっこよくて、面白くて、美しくて、可愛くて、どこか自信なさげで、でもパフォーマンスはいつでもどこでも輝いていて、そんなふーちゃんが大好きで。
頭の中に巡るふーちゃんのイメージは全て笑顔だった。
泣いてる彼女もみていたはずなのに。
でもそれはもう乗り越えたんだ。今の彼女は最高に輝いていて、この世の何よりも愛おしい。だから笑顔の彼女しか頭に思い浮かばないのかな。
何よりもあなたの笑顔が大好きでした。
アンビバレントのMVでふーちゃんに惹かれてからもう何年経ったんだろう。
自分自身に本当に感謝している。当時欅坂に出会ってくれてありがとう、と。
欅坂46に本当に感謝している。脆くて不安定で弱かった中高時代をなんとかなんとか、乗り越えさせてくれて。
櫻坂46に本当に感謝している。誰かへと抱く愛がこんなにも尊いものなんだと教えてくれて。感情の愛おしさを教えてくれて。今という時を愛せるようにしてくれて。
心からの優しさと温もりを教えてくれた。
僕は僕を好きになれた。
メンバーのことを最近は好きという感情ではなくて、敬愛という感情で応援しているとよく感じる。
欅坂46のことが大好きだ。
櫻坂46のことが大好きだ。
ふーちゃんのことが大好きだ。
どうかこれからも幸せでいてほしい。
僕は彼女から一生愛すことのできる時間と思い出と感情をもらいました。
本当にありがとうございます♪
大好きです。
これから先、僕はこの感情に出会えたことに一生誇りを持って生きていくと思う。
どんなに辛いことがあっても、心に穴が開くような悲しいことがあっても、今日という日が確かに存在したという感動と思い出を胸に乗り越えられると思う。
一瞬だった。
でもこれは永遠より長い一瞬だと思う
僕にとっても、みんなにとっても、
ふーちゃんにとってもそうであると、
嬉しいな。
莉菜ちゃんへ、いつまでも待ってます!
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