信じるもなにも愛するもなにも、じっとみてた。
あなたは愛を信じられるか。
愛という概念は、日本にもともと無かったという。キリスト教圏から明治維新後にやってきたそうだ。また、仏教では「愛」とは欲望のことをさすらしい。
なるほど一神教の概念だったからか
私はこの愛について、なかなか難しく感じてしまい、愛とは高尚で貴重で一生もので、なんなら死んでからしか感じられないような悟りのようなもので、自分には手の届かないような気にもなっていた。
日本には「愛でる(めでる)」という言葉があり、つまり、じっと見ていることである。
赤ん坊を愛で(めで)
猫を愛で(めで)
石を愛でる。
すきだから、見ている。
それが国土のはぐくんだ愛なのだ。
見つめあうとき、それは愛(め)であっている。
なんだ、私はたくさんの愛を常に体現してきていた。
身の回りには、愛でたくなるようなカップを置こう。クッションを置こう。ランプを置こう。
つい愛でたくなる花を飾ろう。絵をかけよう。
愛であふれるから。
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