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あした、コンサル来るんやって
ちまたでコンサルの話が多いとは感じていた。
コンサルしてます。コンサルでした。こんなコンサルに注意。コンサルの言うことって絶対聞かなくちゃいけないんですか?
へー、ほー、と思っていたら、私の勤める弱小介護事業所にも、コンサルティングの営業が来たらしい。
さすが、コンサルブーム(´ 3`)
東大生の希望就職先ランキングだって上位びっしりコンサル会社だったもん。
勤め先が弱小というのは謙遜で、立派な介護事業所である。
起業から10年後に会社が生き残っている確率は20%といわれているらしいけど、右も左も分からない丸腰(武器なし)の女所帯で18年、生き残るどころか成長拡大している事業所だ。
右も左も分からない主婦たちが立ち上げたNPO法人だけれど、非営利活動法人といえども存続は難しい。支払う税金は株式会社と変わらない。
介護保険法の施行と同じような時期にできたNPO法、時は阪神大震災あと。なんかよう知らんけど自分たちの思想に合うのではないか、となり『ええ感じに頑張ろうよ』の法人設立である。
福祉事業で税金が免れるような世間の思い込みがあるけれど、実際の運営は違う。
協力金や寄付が得られる機会もない。
利益が起業家のものとはならないために、事業収入が全員のお給料に反映される、という特色以外には、勤めているほうもNPOたる気概はない。
とにかく脇目もふらずにやれるだけやって来ただけ!18年。である。
主婦のド素人がどうしてここまで立派にやってきているのかというと、社会活動的ボランティアをしているわけではないが、事業所まるごとでボランティア精神があるからだな、と私は思っている。
ボランティア精神でスタッフが続くのか?そんな事をしていたら働いている人材は疲れるのではないか?
イイエそれが、職員の定着率はヤバいくらい高い。誰も辞めないので高齢化率がスゴい(笑)
仕事を続ける環境に、知らず知らず人も染まるのである。
利他的な団体は強い。
『利己的じゃない強み』というのは、目に見えないけれど確実にあると思う。
人間の根本的なよろこびと相容れるのだろう。
私が感じるに、スタッフに弱い者は居ない。みな、与えれるほど、強い。
持っているから、与えられる。
それは特別な事ではなくて、ひとりひとりが未熟な嫁であり未熟な母親であるからこそ、温かみがある。そこらへんの普通のおばちゃんが、凄いのだ。環境によって真価を発揮しはるのだ。
ほんとうに、その凄さ、使わないと勿体ない。
無いことないのだ
ひとりひとり力ってあるんだ、と思う。
どうみても普通の介護なので、利用者さんやスタッフ同士など、当事者個人には分かり辛いけれど、なんとも安定した空気がある。
本当の事というのは、えてして解り辛いのではないか。当人にも。
私は他人事のように見るところがあり、経営も働きも自分に寄せられないから(アイアムが無い)現場にごく近い第三者目線だ。協調性がアリアリの無しで、見かけ倒しの協調性なのでよくわかるのだが
環境が不安定だと人は弱くなる。
陰口や攻撃がおきて疑心となり、いらぬ派閥が自然発生する。人をおとしめて自分を保とうとする。
それが、いまの勤め先ではまったく見られない。
特段褒められることも多くはないが、悪くもない。しかし利用者さんもスタッフも、なんとなく信頼はしあっているという標準以上の状態をキープできているのは、実はめちゃくちゃ上手くいっているのだと思う。
わたしはその環境におんぶされながら、ケアマネジャーをぶらぶらとしている。
大阪市の福祉事業所NPO法人ディアー1
http://www.dear1.net
(あら、貼ったけどクリックできないのね。プロフィールから飛べます!)
そういう勤務先にコンサルタントが営業にくるというので、どういう提案があるのか、新しい風が入るのか、さらなる発展性を提示してくれるのか、明日どんなコンサルが営業にきはって、何を話するのか、コンサルティングとはどんなんなのか、楽しみに聞きたいと思う。
きょう19時の空模様