ダンスサークルへおじゃましました
ペアダンス、社交ダンスの世界でも、サークル活動がさかんなのだそうです。コロナが広がる直前ぐらいに、東京のスタジオで先生が開かれているダンスサークルに参加したことがあります。そこではスローという種目を経験しました。続けたいなと思っていましたが、コロナで自粛が続き、できなくなりました。
東京のときは、見学というか参加するために、初回は手話通訳を手配したのです。そのとき住んでいた行政管轄から手話通訳の福祉派遣ができました。すごいですよね。今は京都に住んでいますが、そういうことはできないと、はっきり派遣センターのホームページに書かれています。たぶん東京は全国でも特別で、日本のほとんどの地域では京都の仕様と言うか制度がデフォです。
その後は、ダンスサークルに行くことはありませんでした。同じくデフダンスの仲間がどこかのサークルに行ったというような話を聞いてはいたのですが、コミュニケーション方法はというと、手話はなくて、ほぼ口を読まないといけないようなところです。そこにコロナ禍でマスク、よりいっそう厳しくなっているのでは、もうお手上げだと思っていました。見てなんとなく動きの型を真似をすることはできても、説明が一切入ってこないんです。それはかなり厳しいです。
今は引っ越して京都にいます。たまたま、主宰の人と先日、ダンスの発表の場で再会したのがきっかけでした。出演ダンサーは、女性更衣室で着替えとかメイクをします。私もまた関西初の出演で、更衣室に居ました。一般的に女性はダンスメイクをすると、さっぱり元の顔が分からなくなりますね。それでしばらく気づかなかったのですが、何かのときに「ありがとう」という手話をしてこられたので、ん、あれ、となりました。発表のお写真を撮って後で送り、それが新たな会話のきっかけとなりました。
サークルに行ってみたいけれど、先生がマスクのままだとさっぱり分からない(マスクがなくてもわからないけれどマスクをしている人が怖い)、みんなの話していることも分からない、手話通訳は連れていけない(京都ではそういう行動の範囲に手話通訳は派遣されない)、行っても迷惑かけると思うと行きにくい、ということを相談しました。来てくださいねと言われたので行ってきました。Nami♡さんが来るならみんなで歓迎しましょうね、ということを話してくださっていたそうです。
とはいえ、どういうふうになるのかは行くまでわかりません。どきどきしながら当日を迎え、行ってきました。手話であいさつと自己紹介をされた人がいらして、これは初めての体験で驚くとともに、嬉しく思いました。参加者には手話のパンフレットも配布されていたのです。それがトップの写真です。ろうあ連盟の発行で、中身はかんたんな手話の紹介が載ってます。
手話教室に通ったことがあるという女性さんもいて、「難しい」とか「良い」とか「手のひら拍手」とか普通に使ってた感じです。そして、種目はまたスローでした。つくづくスローに縁があるんだなと、思います。男性さんもおひとり、踊ったら私に「良い」と言ってくれました。また、スタートのときに肩トンしてくれた人もいて、この人分かってはる、とすっかりリラックスです。
先生は透明マウスガードに変えてくれてました。話してることはよくわからないので、主宰の人に時々、ノートに書いてもらいました。ホワイトボードには、私にわかるように参加者の名前や、そしてステップの番号を今ここと書いてくれたので、助かりました。スローも久々にできたので、身体を動かせてよかったです。
サークルとお教室のちがいは、手話サークルと手話教室(講座)のちがいみたいなものだろうと理解してます。主宰のかたのフォローがあれば安心なので、また行けるといいな、と思います。
帰り道の風は心地よく、心軽やかに、一人散策してきました。ここからすこし、京都の日常風景の観光をどうぞ。
禊ぎと感謝の参拝。
竹細工のお店の前に置かれてた縄。
路傍のベンチが竹仕様。座ってない。
繁華街の三条あたりを流れる高瀬川。