鳳凰205
鳳凰205型を手に入れたので
鳳凰205は1965年に上海205として登場し、その後製造元や名称が変わりつつ長年生産され続けた中国カメラのベストセラー機です。
大量に作られたので、今でも中国カメラの中では見かける方だと思いますし、物自体に高い価値はほぼありません。捨て値で転がっている事も多いです。しかし一見するとありふれたレンズ固定式中級機ですが、なかなか手が込んでいる上に写りもいいので、とても好みのカメラです。
鳳凰205はレンズ固定式のレンズシャッター式レンジファインダーカメラです。となるとファインダーですが、これがなかなかいい作りをしていまして、巨大なプリズムを使用した等倍という仕様になっています。ファインダーにはブライトフレームが付いており、なんとこれがパララックス補正機能まで付いています。普及機にしては随分と贅沢な仕様ですね。
このおかげで両目を開ける事で広い視野の中にブライトフレームを浮かび上がらせることが出来、非常に使いやすいファインダーとなっています。
写りの方も良く、絞ればシャキッと、開放でも安定した描写をします。
普及機でこの写りなら上出来ではないでしょうか。
大抵は見向きもされないカメラですが、使ってみると気軽に持ち出せてマニュアルで使えて、必要な機能は大体揃っている良いカメラだと思います。
E型なら90年代のモデルなので経年劣化が少ないのもいい所でしょうか。
よければ使ってみてくださいね。
参考に各モデルの違いをどうぞ。
205A アクセサリーシューがホットシューになった。
205B A型に露出計が内蔵された
205D 多重露光機能を搭載した(露出計は無し)
205E 露出計と多重露光機能を搭載した、一番多機能モデル
各型番の最後にSが付いたものはグリップ付きのモデル。
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