ミュージカル「DREAM!ing〜Rainy Days 〜」
期間限定無料公開の機会にあやかりまして、第一弾、第二弾、と通して見てみました。
注意:原作をまっっっっったく知らない人間が舞台だけで得た印象でキャラ解釈をしています。「おまえは何もわかっとらん!」と感じさせてしまう恐れがございますので、ご容赦ください。
第一弾で登場人物の顔と名前を一致させ、世界観は掴めているので、第二弾は最初からすんなりと入り込めました。
話題は非常に現代的な、メタバースの世界。(厳密にはメタバースとは違うのかもしれませんが)
そこでの事件をきっかけに、第一弾でしっかりした絆を見せてくれていた「時雨・真也ペア」に亀裂が入ります。
時雨の事情を「知りたい、理解して、その上で一緒に居たい」と願う真也くん、本当に光属性でしたね…。役者様の表情管理がお上手だから、共感を誘う…。
そして、高校一年生とは思えないモノを背負わされて、なお気丈に振る舞う時雨くんも健気で、とても素敵でした。立場が人を作ると言いますが、なるほどね…。「一人で抱えてどこかに征ってしまう相方を追いかけるもう一人」の図は個人的に刺さります。しんどかった…。
そして今作、主軸が「時雨・真也ペア」になりますが、裏主人公が居ました。
これは…浅霧さんに落ちますわ…。
そもそも、私がこの作品を観ようと思った理由は俳優さんにあります。そう、塚本さん。
最近来ている役者さんのお一人です。「彼の芝居が見たい。欲を言うなら、アイドルみたいなキラキラした役を演じてる彼が見たい…!」と唐突に思い立ちまして。(あっ、アイドル演じてますね。でも某三十路アイドル紫担当はキラキラ…とは程遠いのでノーカンで。彼も推しだけどね!)
そんな中、引っかかった「『Dream!ing』期間限定無料公開」。塚本さん出演されてるし、ビジュアル見た感じキラキラアイドルものっぽいし、で視聴を決定。(※ミリしらです。1ミリさえ知らない)
感想。ぜんっぜんキラキラしてなかった…でも最高に好き!!!
浅霧さん、飄々としていて真意が読めず、立ち回りがトリッキー。たとえ推し俳優様が演じていなかったとしても、好きになっていたと思います。
抜群のスタイルに、切長眼鏡。ウィットに富んでいて、知性と余裕を感じるキャラクターでした。
それなのに、会話台詞ではない独白から滲む孤独…!!流石に狡いでしょう。
個人的にはあの、卓球のシーンの「はぁ?」が大好きです。声が良いから何を話しても抜群の色気なんだけど、このシーンは色々と反則でした。そして浅霧さん、はんなり言葉使っていらっしゃる。まじ??こんな性癖詰め合わせセットみたいなことある?
孤高の天才で、完全に闇属性だった浅霧さん。きっと彼は性悪説的考えに基づいて生きている人なんだろうな。(だからと言って矯正しようとしないのもいい性格してる。)ペアの虎澤さんが光属性だから一緒にいるのが苦しかっただろうなと思います。「本心を見せろ」と追い詰めるけど、結局虎澤さんは光のまま。彼が根っからの、嫌味のない太陽のような人だとわかった時の一言、「そうか、一生さんと対等な友達になりたかったんだ」が痛かった。(ここで『さん』をつけるあたり、彼の育ちの良さが見える。このシーンも大好きです。)
どりみ、関係性が痛いな…。
とまぁ、1人の登場人物に持っていかれ気味の感想ですが…。
私は元々、俳優さんに惹かれてこの作品を視聴した人間ですので…やっぱり、俳優さんをみてしまうんですよね。
塚本さん、めっちゃくちゃ格好良かったな…?彼、確かピンチヒッターだったんですよね。元々別の方が演じる予定だったけど、諸事情あって役が変わって、そこで彼が浅霧さんを演じることになったんですよね…?公式様がその告知を出したのが、幕が開く10日前ぐらい…。
えっ、流石にすごすぎん?
しかもメインもメインで出ずっぱりだし。芝居だけじゃなくてダンスも歌もあるし。流石に公式の告知後から稽古開始ってことはないだろうけど、(ないよね?)いずれにせよ、超短期間であれだけ魅せるキャラクターを仕上げてくるわけですよね…。しかも飄々と。そういうところがそのまんま浅霧さんっぽい。やばいな、塚本さんの演じる浅霧さん、推せます。
…というか、浅霧さん推せます。
舞台を観たことにより、原作が気になり始めました。Xのおすすめ欄にどりみ(って略すのかな?)のポストがちらほら流れてくるし、なかなか面白そうではないですか。で、先人オタクたちのポストから察するに…原作、もしかして無い?えっ…?
このコンテンツ、何処が入り口なんでしょう…?とりあえず、アーカイブ観られる内に舞台第三弾をみればいいんでしょうかね?
それこそゆめのような儚い出会いをしてしまいました。儚くも、素敵な出会いでした。
2024.3/29(金)無料配信
ミュージカル「DREAM!ing~Rainy Days~」