営業と簿記 + α 機会損失
今日は少し本題から外れた内容ですが、機会損失について触れてみたいと思います。簿記で考えることもありますが、一般的な言葉かもしれませんね。
機会損失は、ある提供している価値を提供する機会を逃してしまう時、若しくは逃してしまった時に使われる言葉です。
いろいろな機会損失の状況がありますが、服屋さんの状況を例に二つ紹介いたします。
一つは、在庫切れです。せっかくお客さんが気に入ってくれた商品でしたが、お客さんは指定の色しか欲しくなく、指定の色はすでに完売、一つ大きめのサイズもないとなると提供機会を逃すことになります。
もう一つは、在庫切れに近いですが、人気が出過ぎて製造が間に合わなかった場合です。将来的に増産分で補える可能性はありますが、短期的には手に取って頂けたはずの商品がお渡しできない状態となり機会損失となります。
計画段階での読み違いという見方も出来るので、大きな枠での機会損失となり、事業が大きければ大きいほど損失は大きくなります。
経営に携わっている方や営業のお仕事をされている方は、いつも機会損失を意識しています。今日提供できなかったことが、後の価値の提供に影響を与え、その時の損失のみならず、今後の損失が大きくなるといつも考えているのです。
機会損失は、深く考えれば考えるほど失った機会が見えてくるのでゼロには出来ません。ただ、次に似た状況が訪れた時に、少しでもそれまでの経験から見て損失が少ない選択が出来るとよいと思います。