いじめ指導で絶対に外せない本
1 子どもの心に響く教材「わたしのいもうと」
「わたしのいもうと」松谷 みよ子 (著), 味戸 ケイコ(絵)
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皆さんはこの書籍を読んだことがあるでしょうか?
私はこの書籍を読んで非常に衝撃を受けたのを覚えています。
担任をしていた頃は、必ず一年のうちに数回は
この本を読み聞かせしていました。
この絵本は読み聞かせをするだけで聞いている人に
いじめについて深く考えさせる力を持っています。
中学年以上の児童であれば特に解説はいりません。
むしろ余計な解説をしない方がいいです。
子ども達に教師がしっかりと向き合い、丁寧に読み聞かせをしてあげることで子どもたちの心に響きます。
教師は読むだけでいいのです。
これほど力のある教材はあまりありません。
いじめ指導において、絶対に外せない書籍です。
2 読み聞かせに適した時期
ではこの書籍をいつ使うかというと私の場合は5月頃に一回。10月ぐらいに一回。さらに必要であれば2月頃に一回という感じでやっていました。
学校には魔の月と呼ばれる月があります。
一つは6月もう一つは11月そして最後は2月です
不思議とこの時期には学級で大きなトラブルが起きがちです
魔の月についてはいずれ別のブログで詳しく書きたいと思います。
この魔の月に入る前に、布石としてこの「わたしのいもうと」を読み聞かせしていました。
いじめ指導の一環です。
いじめというものはいきなり大きないじめが起きるわけではありません。
最初は小さなからかいであったり、悪ふざけがだんだんとエスカレートしていきます。
そして、被害者の心に大きな傷を作ってしまうのです。
ですから本人もまだいじめられていると思っていないようなほんの小さな小さな段階で、その兆候に気づき、注意して辞めさせていくことが大切になってきます。
「わたしのいもうと」は子どもたち自身に、いじめ被害の深刻さを再認識させ、そして自分たちの日頃の言動を振り返らせる良い教材です。
3 実際の活用例
私の場合は道徳の時間を使ってこの書籍を読み聞かせしていました。
一 教師の読み聞かせ
二 お話の中でどのようないじめ行為があったか発表させる
三 もし自分がこのクラスにいて、そのような行為を見た場合どうするかを考え、ノートに書かせる。
四 今日の学習の感想を書く
概ねこのような流れで授業を押し込んでいました。
教師が特に工夫しなくても、子どもたちはしっかりと考えます。
教材に力があるからです。
この話は、松谷みよ子さんが実話をもとにして作った絵本だということも最後に知らせます。
学級でのいじめ指導の一環としてこの教材をぜひ使ってみてください。
きっとその効果を実感するはずです。
学校の図書館に置いてある学校も多いと思います。
しかし、担任をするのであれば一冊は自分で持っておいた方が良いと思います。
自分の使いたいタイミングで使うことができるからです。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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