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小学校での万引き対応:お店から連絡があった場合の対応策
万引きが現行犯で発覚し、お店から通報があった場合の対応は、特に若手教師にとって難しい課題です。このような状況では、保護者との連携が不可欠ですが、学校としても児童に対して適切な指導を行う責任があります。さらに、管理職への報告や、学年主任や先輩教師と協力して対応することも重要です。以下に、具体的な対応策を解説します。
1. 通報を受けた際の初動対応
電話での通報を受けた場合 お店から電話で通報があった際には、まず冷静に相手の話を聞き、必要な情報を確認します。以下のポイントを押さえましょう。
児童の氏名や学年、現在の状況(警察が介入しているか、店内での保護が続いているかなど)。
お店の所在地や担当者の連絡先、担当者名を確認します。
万引きが発覚した経緯や状況について簡潔に把握します。
この情報を把握した後、まずはすぐに管理職(校長や教頭)に報告します。管理職への報告は、今後の対応方針を決定する上で重要です。報告を終えたら、学年主任や先輩教師にも状況を伝え、対応に協力してもらうよう依頼します。若手教師が一人で対応するのではなく、経験豊富な教師や管理職と連携することで、適切な対応が可能になります。
2. 保護者への連絡
保護者への速やかな連絡 通報を受けた後は、管理職や学年主任の指示のもとで、速やかに児童の保護者に連絡します。以下のポイントに注意して対応します。
事実を冷静かつ正確に伝える:万引きが発覚した事実、現在の児童の状況、そして保護者がすぐにお店に向かう必要があることを伝えます。
保護者に到着を促す:可能であれば、保護者が現場に早急に向かうようにお願いし、保護者が到着するまでの時間をお店側に伝えます。
この段階で、学校としての役割はあくまで「連絡の橋渡し」であり、保護者が主導的に対応することが原則です。保護者との連絡は、管理職や学年主任と連携しながら進めることで、よりスムーズに行えます。
3. 現場での対応
お店に到着したら 管理職、学年主任、または先輩教師と共に現場に赴く場合、到着後はまず担当者(店員や警察官)に自己紹介をし、冷静に状況を確認します。ここでの役割は、保護者が到着するまでの間、状況を把握し、必要であれば保護者に最新の情報を伝えることです。
児童との対話 児童と直接話す場合は、安心させることを心がけますが、あくまで保護者の到着を待つよう指示し、保護者と共に今後の対応を話し合います。ここでも、学年主任や先輩教師が一緒にいることで、より適切な対応が可能になります。
法律的な視点を考慮 未成年の万引きであっても法的責任が発生する可能性があり、警察が現場にいる場合はその指示に従います。教師としては、児童が不安にならないよう支えつつ、法的な対応を保護者に任せることが基本です。この場面でも、管理職や先輩教師のサポートがあると心強いでしょう。
4. 事後の学校としての対応
保護者との連携 学校に戻った後、管理職や学年主任と連携しながら、保護者との連携を継続します。必要に応じてカウンセリングや支援を提案しますが、賠償や謝罪は保護者の責任であり、学校はその手続きを支援する立場に留まります。
児童への指導 学校としては、万引きがなぜいけないことなのかを児童に理解させる教育的な指導が重要です。これは、児童の将来における再発防止のための重要なステップです。この指導の際にも、管理職や学年主任、先輩教師の助言を受けながら進めるとよいでしょう。
再発防止策の検討 学校内で、万引きの再発防止に向けた教育プログラムの強化や、全校児童への啓発活動を行うことも考慮します。この取り組みも、管理職や経験豊富な教師と協力して進めることが推奨されます。
最後に
万引きが発覚し、現行犯で通報があった場合の対応は、教師にとって非常にデリケートな問題です。保護者が主導的に対応するべきですが、学校としても児童の教育と支援をしっかりと行うことが求められます。若手教師の皆さんには、管理職や学年主任、先輩教師と協力しながら、教育的視点と法律的視点の両方を考慮して、児童を導く役割を果たしていただきたいと思います。
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