起立性調節障害の理解とサポート術|教員ができることを徹底解説
おはようございます、Pontaです!
今日は、起立性調節障害についてのお話です。小学校の教員の皆さんの中には、朝なかなか登校できなかったり、授業中に突然ぐったりする子どもたちを目にしたことがある方も多いかもしれません。それ、もしかしたら起立性調節障害が原因かもしれません。
「え?それって何?」って思う方もいるかもしれませんが、この病気は思春期の子どもたちに多く見られるものなんです。しかも、外からは見えにくい症状だから、つい「サボり?」とか思われがち。でも違います!今回は、そんな起立性調節障害について、小学校教員としてどうサポートできるかを考えていきたいと思います。
起立性調節障害って何?
まずは基本から。
起立性調節障害(OD: Orthostatic Dysregulation)は、自律神経の働きがうまくいかなくなることで、血圧や心拍数の調整が難しくなり、特に朝や体を動かしたときに不調を感じる症状です。
たとえば、こんな症状が出ることがあります。
朝起きられない
立ち上がったときにフラフラする(立ちくらみ)
動悸やめまい
授業中、急にぐったりしてしまう
疲れやすい、体がだるい
頭痛や吐き気
これらの症状が強く出ると、学校に行きたくても行けない、教室で元気に過ごすことが難しくなるんですよね。
起立性調節障害が小中学生に多い理由
この病気がよく現れるのは思春期の子どもたち、つまり小学校高学年から中学生くらいが多いです。
成長期には、体が急激に成長することで自律神経が乱れやすくなるんです。また、精神的なストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れも大きな原因となります。
教員としては、特に朝の登校の遅刻や体調不良で授業に集中できない子どもを目にする機会が多いかもしれません。「ただの寝坊?」とか「もっとしっかり起きなさい!」なんて思っちゃうかもしれませんが、実はこれが起立性調節障害の症状である場合があるんです。
どうして教員が知っておくべきなの?
この病気の問題は、外からは見えにくいということ。
「見た目は普通」だけど、「体調がついてこない」というこの状態、子どもたちはとてもつらいんです。それを知らずに「怠けてる」とか「真面目にしないと!」といった指導をしてしまうと、ストレスがさらに増して症状が悪化してしまうこともあります。
特に学校では、教員の理解とサポートがとても大切です。日常の学級運営や生徒指導の中で、教員が「もしかしたら?」という視点を持つだけで、子どもたちの負担が大きく軽減されます。
学校でできるサポートとは?
では、実際に教室でどんなサポートができるのでしょうか?いくつかのポイントをご紹介します。
1. 柔軟な対応を心がける
まず最も大切なのは、柔軟な対応です。
例えば、朝の登校が難しい場合、無理に早く起きることを強制しないことが大切です。可能であれば、遅刻しても登校を許容したり、体調に合わせて授業を早退させることも一つの方法です。
また、席の配置にも配慮が必要です。教室の前方や窓際など、体調に応じて一時的に涼しい場所やリラックスできる場所に移動できるようにしておくと良いでしょう。
2. 体調に合わせた授業参加
授業中に急に具合が悪くなってしまうこともあります。その際には、無理に授業に参加させるのではなく、一時的に休憩を取らせたり、保健室での休息を促すことが大切です。
また、体育の授業や運動は、体調に合わせて無理をさせないように配慮しましょう。元気な日もあれば、どうしてもだるさが取れない日もあります。そのため、日ごとに柔軟に対応してあげることが必要です。
3. 親との連携を強化する
起立性調節障害を持つ子どもにとって、家庭と学校の連携は不可欠です。
特に朝起きるのがつらいという場合、家庭でも子どもに無理をさせないために、朝の対応について保護者としっかり話し合っておくことが大切です。
家庭での状況を把握し、学校でも柔軟な対応をとることで、子どもが安心して学校に通えるようサポートしましょう。
4. クラスメイトへの理解を促す
起立性調節障害の子どもは、クラスメイトから「サボってる?」とか「いつも休んでる」と誤解されることもあります。
そのため、クラス全体に対しても、症状への理解を促すことが重要です。
もちろん、具体的に病気について説明する必要はありませんが、たとえば「人にはいろんな体調の問題がある」という話をするだけでも、子どもたちの理解を深めることができます。これにより、子ども同士のストレスやトラブルを防ぐことができます。
生活習慣の改善を支援しよう
起立性調節障害の改善には、生活習慣の改善も大切です。
特に小学校教員としては、子どもたちに規則正しい生活の大切さを教えることが重要です。
水分補給をしっかりする
塩分の摂取を増やす
規則正しく毎朝同じ時間に起きる習慣をつける
こういった指導を、学校と家庭が連携して行うことで、子どもたちが無理なく回復できる環境を作ることができます。
最後に
起立性調節障害は、思春期の子どもたちにとってとてもつらい症状です。学校生活の中で、私たち教員がその子どもたちを理解し、適切なサポートをすることで、彼らの学校生活は大きく変わります。
無理をさせず、子どもたちの体調に寄り添いながら柔軟に対応することが、学級経営においてもとても重要です。
少しでも「これは?」と思ったら、ぜひ保護者や学校の保健師と相談しながら対応を進めてみてください。子どもたちが安心して学校に通える環境作りを一緒に進めていきましょう!
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