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デジタル人材育成学会におけるDAO

デジタル人材育成学会のDAO

前回までWeb3やDAOの基本概念について述べました。本日はデジタル人材育成学会で構築をした「学会DAO」の構成要素について考えていきたいと思います。

まず本邦初公開になりますが、こちらが学会DAOの画面になります。非常にシンプルだなと思われた方もいらっしゃると思います。

デジタル人材育成学会DAO

Decentralandなどメタバース上でアバターを使いながら運営する形式もありますが、まずはベースの構成要素をおさえるという観点でAragon上に実装されています。ちなみにDecentralandのDAOもスマートコントラクト機能はAragonが使用されています。

Decentralandの画面(筆者のアバターとともに)

要素① DAO構築のプラットフォーム - ARAGON


学会DAOは、イーサリアムというブロックチェーン技術をベースとするAragonというプラットフォームの上で構築されています。AragonはDAO作成ツールとして非常に有名なプラットフォームであり、詳細はこちらのサイトに詳しく書いてくださっています。

Argaonは、我々のような組織がDAOを作成・管理でき、2016年に立ち上がったサービスです。主要機能としては、

  1. ガバナンストークンの作成と配布

  2. プロポーザル作成と投票

  3. 資金の管理

となっています。非常にシンプルですが、アイディアやプロジェクトを提案し、皆で意思決定し(投票)、利益が出たら配分する というのがDAOの特徴であり、これが信頼性を持ってできるというのがポイントと言えると思います。


学会DAOの概要説明

要素② 学会DAOオリジナルの通貨


先程ガバナンストークンという言葉を出しましたが、DAOごとにその”世界”の「通貨」=ガバナンストークンを作成し、使用することができます。学会DAOでは紐づけはしていませんが、METAMASKなどのツールを使ってイーサリアムなどの経済価値のあるトークンと紐付けることで営利な活動とすることも可能です。学会DAOはあくまで研究のため、実験的な通貨で運用しています。我々はこの通貨を「Dhren」(ダーレン)としています。


Token =DAOの通貨

要素③ ガバナンス - ルール形成

DAOの特徴は、事前にルールを作成し、極力早く意思決定をしていくことにあります。例えば意思決定には何%の参加率が必要か、何%の同意が必要かなどある意味「機械的」に「合理的に」意思決定をするためのルールを事前作成することガバナンスを効かせることが可能です。

学会DAOの投票と意思決定のルール

まとめ

個人的にDAOは、融資機能を持つ銀行であり、投票機能を持つ議会であり、そして事業を遂行するための会社であり、このファイナンス・投票・プロジェクト実行と利益配分の3つが特徴であると考えます。次回以降、学会DAOとしてのユースケースや教育利用について考察し、紹介をしていきたいと思います。


デジタル人材育成学会DAO

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