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広島県のデジタル人材育成の取り組み - まとめ

複数回に渡ってデジタル人材育成学会で取り組む地域研究の一つである「広島県」にフォーカスをして、広島県の産官学連携のデジタル人材育成の取り組みを紹介させていただきました。

キーワードとしては下記の3つです。

◆ 誰も置き去りにしない全方位型のデジタル人材育成
 
◆ 大学生にも選択肢の幅を広げるパッケージ型インターンシップ

◆ 社会人育成のキーワードは”リスキリング”
 

誰も置き去りにしないというのがキーワードで、社会人向けにも、学生に向けても世代を問わず、適切なアプローチを心がけている点が広島県の特徴です。

今回取材を通して4つの成功要因があると理解しました。具体的には、

・成功要因①: 県主導のリーダーシップ:仕組みと仕掛けの整備
 
・成功要因②:県の全体方針のもとでアクター同士が情報共有し、繋がっていくこと
 
・成功要因③:リスキリングデジタル技術への敷居を低くすること
 
・成功要因④:業務DX・デジタル人材育成を推進するためのビジネスアーキテクトの存在

やはり県全体でDXを推進しており、仕組みと仕掛けを県として構想し、実行ができることが強みだと感じました。それにはパッケージ型インターンシップでご紹介をしたような「マーケティング思考」を持った職員の方々の存在も大きいでしょう。

また県が主導することで「信頼」が生まれ、流行りのデジタル人材育成に関してもいろいろなアクターが取り組みやすいことも特徴と言えるのではないでしょうか。

全方位型のデジタル人材育成という観点では、介護DXを通してデジタル人材育成をされている事例を紹介させていただきました。やはり中心者が課題認識と主体性を持って取り組むことが重要であること気付かされます。そういう意味ではデジタル人材育成の推進という観点でもビジネスアーキテクトが組織にいることの重要性を学ぶことができました。そして敷居を高くしすぎずに、目線を合わせたデジタル人材育成をしていくことも大切だと本事例からも伺えます。

本記事を書いている間も広島県のデジタル人材育成事例は進化をしており、今後の動向についても注目をしていきたいと思います。


文責:デジタル人材育成学会 中村

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