毎日に追われた結果に刺さるアニメ
幼い頃に大好きでようやく再会できたアニメ
カッパの三平というアニメ映画をアマゾンプライムで見た。
水木しげるさんの鬼太郎に次ぐ代表作の漫画の一つである。
元々幼い頃にレンタルビデオで見ていたアニメで、妙に気に入っていた。
数年前までこのアニメはDVD化されるまで見る手段がなかったので、当時発売日当日に初回盤を購入していたほど熱望して好きだった。
それがこの度アマゾンプライムでネット配信で気軽に見れるのはとてもいいことだ。
自分のルーツ
今思い返すと、自分のルーツで琴線に触れる要素が多いことに気づいた。
田舎の山の自然の中の生活感。
のほほんとした世界観/登場人物とは裏腹に、河童のホラー的シーン、母親の蒸発や父親の失踪などシビアな描写。
最後の三平の切ない爽やかなセリフは、昔も今も自分の永遠の夏休みが終わってほしくない願望と重なってとても頭に残っている。
主題歌も好きでよく幼少期に歌っていた。
あときゅうりとカレーのメシの描写がほんとにうまそう。
毎日に追われている都会人に勧める
DVDの初回限定盤の水木しげるさんの特別コメントにて、以下のように語っている。(手元にないので原文ではない)
* 昔は三平のような、勉強ができなかったり、間の抜けたのほほんとした少年、人間でも好意的に受け入れられていた。
* 今は徹底的なエリート・実績・能力主義である
* もっとお互い余裕のある懐に深い人間関係、社会がいいんじゃないかなあ
今この言葉を受けて、正に毎日に追われて、結果、休職している自分にとても刺さる言葉、作品となっている。
能力主義、時間効率主義に疲れていたら見てみると、そっと背中をなでてくれる、そんな作品だと思いました。
後半のご都合展開も併せて、大人でもお勧めです。
※どうやらアニメとは設定やストーリーがだいぶ違うようだが、原作の漫画も試し読みで冒頭だけ見たのだが、面白そうなので読んでみたく図書館で検索したがなかったのでいつか全集を購入して見るかもしれない。