六文小説
死んだ。
気がついたときには、枯れ木ばかりが沿って生えている川の前に立っていた。
目の前には、腐りかけの木船と、オールを掴みながらこちらを見つめている初老の男性が在った。
「この川はあの世へ繋がっているよ。
行くなら、渡し賃六文必要だよ。」
そんな事言われても…。
「そんなん持ってないんで、キャッシュレス使えませんか?」
死んだ。
気がついたときには、枯れ木ばかりが沿って生えている川の前に立っていた。
目の前には、腐りかけの木船と、オールを掴みながらこちらを見つめている初老の男性が在った。
「この川はあの世へ繋がっているよ。
行くなら、渡し賃六文必要だよ。」
そんな事言われても…。
「そんなん持ってないんで、キャッシュレス使えませんか?」