とりあえず受験し続ける。これこそ、不合格の理由。
レトリカ教採学院(教採塾)、学院長の川上貴裕です。
複雑な経歴の方、不合格が続く方の中には、『とりあえず』受験する、という人も見受けられます。
★受験資格があるから、とりあえず免許取得見込みだけど、受験してみる。
★受験資格があるから、年齢は高いけど、とりあえず受験してみる。
★筆記で落ち続けているけど、とりあえず受験し続ける。
★倍率は高いけど、とりあえず受験し続ける。
このような人は、やはり、不合格が続きます。
このブログをご覧になっている教師志望者のほとんどは、東京大学を受験しなかったことと思います。
あるいは、弁護士や医者を目指さなかったと思います。
なぜ、東大を受けなかったのでしょうか。
なぜ、弁護士や医者を目指さなかったのでしょうか。
興味ある分野じゃないという理由を差し引けば、ほとんどの場合、「学力的に無理だと思ったから。」「数学や理科が苦手だったから。」などではないでしょうか。
あるいは、
30歳を過ぎて、あるいは40歳を過ぎて、民間企業への転職活動はしてないけど、教員採用試験は受験している。
その差は何かを考えないといけません。
誤解を恐れず述べると、「民間企業への転職は到底できないと思った。受からないと思った。」のではないでしょうか。
「民間なら到底受からない。」と思うならば、なぜ、「教員採用試験は、受かるかも。」と思えるのでしょうか。その差は何でしょうか。
もちろん、今の教員採用試験の倍率を見ても、「受かるかも!」という希望的観測をもつこともあるでしょう。
誰にでも門戸が開かれているから、「免許も持っているし、受験してみれば、受かるかも!」という想いもあるでしょう。
しかし、実際には、不合格が続くわけです。
面接官の気持ちを代弁するならば、「教員採用試験、なめんなよ!」ということに他なりません。
自分の不都合には目をつむり、自分の能力や資質、パフォーマンスにも目をつむり、単に、「とりあえず」受験し続けるのですから、そりゃ、不合格が続きますよね!という話です。
教員採用試験は、誰にも門戸が開かれていますし、年齢制限も多くの自治体で撤廃されましたし、倍率から見ても、受かりやすくはなっています。
ただ、「受け続ければ、いつかは受かる」ものではないのです。
資質能力がない人、あるいは、初対面でありながら、不自然な印象・変な印象を持たれる人、フィラーワード(えー、あのーなど)が連発する人、好かれない人は、いつまで経っても、受かりません。
経歴が複雑な受験者に対しては、やはり面接官の考えとして、
・会社でトラブったのではないか。
・何か不祥事を起こしたのではないか。
・同僚や上司から嫌われているのではないか。( or いじめられたのではないか。)
・協調性がないのではないか。
・すぐに辞めてしまう人なのではないか。
というようなことを、考えます。
何度も不合格になっている受験者に対しては、
・(例えば5回以上不合格になっているのであれば)、過去に5人以上の面接官が、歴代にわたって不合格にさせてきた人だから、何かあるのかもしれない。あぶり出してみよう。
・不合格になるということは、資質能力が乏しいということだろう。
・「でもしか」教師なのかもしれない。
・好かれない人なのかもしれない。
・話が下手な人なのかもしれない。
・そもそも筆記試験を通過するだけの学力もないのかもしれない。
・勉強が嫌いなのかもしれない。だから、講師枠で受験しているのでは。
・変な人なのかもしれない。
・(生徒指導の対応や場面指導における語りによっては)不祥事を起こす可能性がありそうだ。
というようなことを、当然のように考えます。
理不尽に思われる受験者もいるかもしれませんが、採用側としては当然の思考です。
特に近年は、病休も多いですし、条件付き任用期間でありながら、退職する人(理由はどうあれ、すぐに辞めてしまう人)、不祥事が増えています。
教育公務員を採用するに当たっては、当然、慎重になります。
また、面接官としても、
自分が採用した教師が、不祥事や辞退ということになると、面接官の採用責任が問われます。
結構、人事の中でも、大ごとになります。
だから当然、面接官自身の保身のためにも、このような考え・対応になるのです。
さて、最後に総括です。
年齢が高いというだけでも、合格率はぐっと下がります。
表面的な倍率だけでは、見えない合格可能性が存在します。
倍率が低くても、年齢によって、弾かれてしまうことも、残念ながらあります。でも、合格を勝ち取る戦略はあります。
自分は緊張しているだけなのに、相手から見たら、怖く見えたり、変な人だと思われたりする人は、やっぱり、合格可能性が低いです。
それでも、その緊張をほぐしたり、好かれる受験者になったりするための戦略はあります。
単年契約ばかりで、1年ごとに異動があったり、5年のうちで、3社以上を転々としたりしている人は、「転職ばかりする人/すぐ辞める可能性がある人」、「管理職に嫌われている人」と感じられてしまいます。
でも、合格を勝ち取る戦略はあります。
多くの受験者が、1種免許状を取っている中で、2種免許状で勝負する人は、もちろん不利です。
また、学生なら、免許取得見込みが当然なので、免許取得見込みでも合格します。
しかし、社会人の免許取得見込みは、ほぼ採用してもらえません。
でも、2種免許状であろうが、社会人の免許取得見込みであろうが、合格を勝ち取る戦略はあります。
うつなどによって、一度辞職した人、病休になってしまった人も、残念ながら、面接では不利です。合格可能性は、厳しいものです。
でも、戦略によっては、瞬時に面接官を納得させることができます。
筆記試験でいつも躓いている人(1次を突破できない人)も、筆記を突破するための学習方法は確実に存在します。
それぞれにおいて、合格を勝ち取る戦略は必ずあります。
ただ、その戦略のためには、かなりの時間を要します。
資質能力も、ルックスやパフォーマンスも、学力も、今日の明日で、すぐに改善することはありません。今日の明日で、すぐに合格可能性を飛躍的に引き上げることはできないのです。
それなのに、不合格が続く人は、相談や受講がとにかく遅いです。
願書を提出してからの、手遅れ状態で、ご相談をされる方もいます。
それではもう、個別最適な、確実な戦略はご提案できません。
時間を味方につけて、できるだけ早い段階で、個別最適なご相談・コンサルティングをすることが、まずは必須です。
いまなら、まだ間に合います。
今年の合格を確実にしたい方は、お早めのご相談を!!
では、また。
レトリカ教採学院(教採塾)
学院長 川上貴裕
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