置かれた場所で咲かなくていい。
レトリカ教採学院(教採塾)、学院長の川上です。
教師をしていて、疲弊する人、病休になってしまう人、辞めたくなってしまう人、常にイライラしている人の、圧倒的多くは、他者評価に左右されすぎ(気にしすぎ)なのだろうと考えます。
もちろん、保護者対応や、指導が困難な子供対応などが原因ということもあろうかとは思いますが、根源を辿れば、すべて他者評価に続きますよね。
今回は、他者評価の中でも、同僚や管理職からの評価が気になって、
★頼まれごとを断れない
★媚を売ってしまう
★都合のいい人間になっている
★理不尽に対する怒りを無理して抑えている
★好きでもない人にまで好かれようとしている
というような現状があったり、
★ハブられるのが怖い
★優秀だと思われたい(SNSでいうところの、「いいね」がたくさんほしい。)
★妥協したくない
というような心理面が働いて、自ら窮地に追い込み、疲弊し、息苦しくなっていっている教師の皆さんに、このブログを送りたいと思います。
まず、結論としては、
●いい子ちゃんであることから解き放たれること。
●他人に期待しないこと。
●置かれた場所で咲かなくていい。
と考えることが、大切です。
【いい子ちゃんであることから解き放たれること。】
いい子ちゃんでいても、結局、都合よく使われたり、組織の都合のいい人事に振り回されたりするだけです。
断らない人だという印象を与えてしまうと、結局、あれこれ分掌や部活動を押し付けられるだけです。
別にその同僚と結婚するわけでもないし、その同僚が評価をするわけでもないし、管理職から嫌われたところで、クビになるわけでもないし、給与がこれ以上下がることもありません。
その人たちからどう思われようとも、あなたの人生に、何のマイナスもないのです。
まずは、このようなマインドチェンジをしていくことが肝要です。
そして、
いい子ちゃんから抜け出せない人の、もう一つの特徴は、二項対立の陥穽に陥っている場合が多いです。
つまり、0か100で考えている人ですね。
自分自身のキャパを知り、線引きをすることも大切です。
キャパを超える部分、しんどい部分は、遠慮なくヘルプを求めましょう。
ヘルプを求めるのが、かっこ悪いのではありません。
既にヘルプの状態なのに、自分を過信したり、周りへの迷惑を考えて、黙っておいたりすることの方が、かっこ悪いです。
というか、迷惑です。
文科省も「一人で抱え込むな」と口酸っぱく言い続けていますよね。
常に100を目指そうとすると、失敗を恐れたり、いざ失敗すると、「こんなに頑張ってきたのに」と、一気に崩れ落ちてしまったりすることもあります。
「常にAプラン一択で、完璧にしないといけない。100にしないといけない。」
このような考えが、ストレスや不安を増大させてしまいますよ。
失敗は前提に考えておき、失敗を恐れないこと。
失敗した場合に備えての、プランB、Cも考えておく。
0か100の、二項対立の陥穽に陥らないことが大切です!
【他人に期待しないこと。】
自分の主観で、相手のイメージを勝手に創り上げて、それでもって、自分の予想や想像と異なると、大きく傷ついたり、怒りが込み上げたりしてきます。
「自分はこんなに頑張っているのに!」、「裏切られた!」などと感じるのは、結局のところ、自分のイメージの中の相手と異なっている場合に、感じることが多いです。
実際は、自分のイメージしていた相手が違っていただけで、相手からすれば、これが元々の自分、本来の自分と思っているものです。
同僚や上司に対しては、不条理な部分、不合理な部分もあると思った上で接すると、楽になりますよ。
自分でしんどくなる人は、本当に人に期待しすぎです。
最初から、不条理な部分、不合理な部分を予期した上で、勘定に入れた上で、覚悟した上で、接すると、予想の範囲内なので、心穏やかに過ごせますよ。
期待しないというのは、
「他人は思い通りにならない。人が違えば個性や価値観、思考も異なる。」
そんな思いで、他人に期待しないくらいの心持ちのほうが、はるかに楽ですよ、ということです。
そして、しんどくならないために、もう一つの側面が大切です。
それは、
他人に期待しないのと同じように、「自分自身も、他人からそこまで期待されていない。通常運転くらいでちょうどいい。」と、割り切って考えておくことです。
相手の顔色をうかがわない。
相手の評価を気にしない。
いい子ちゃんに思われようとしない。
期待されていると勘違いしない。
それくらいでいいのです。
【置かれた場所で咲かなくていい。】
「子供のために」とか、「石の上にも三年」とか、「何事も諦めない」とか、「みんな頑張っているんだから」などの、昭和や平成の精神論・根性論から抜け出しましょう。
ブラックなのに、しんどいのに、「今の場所で咲かなきゃ!」という思考から抜け出せずにいると、結局最後は、心がぽきっと壊れます。
時には、逃げることも大切ですし、環境を変えてみるのも大切です。
恥でも、卑怯でも、貧弱でも、なんでもないです。
無理し続けることや、しんどさから目を逸らすこと、耐え忍ぶことは、自分をボロボロにするだけです。
もちろん、
置かれた場所で咲く人もいるかもしれません。
辛い環境でも、成功する人はいるかもしれません。
でも、他人は他人。自分は自分です。
「みんなができているのだから、自分も置かれた場所で頑張らないと!」と、考えれば考えるほど、余裕もなくなります。
また周りができていけばいくほど、追い込まれます。余計に焦ります。
しまいには、「周りはできているのに自分だけできないのは、自分がダメだからだ。」と、自分で自分を追い込んでしまいます。
そんな負の連鎖からも、解き放たれましょう。
以上、
●いい子ちゃんであることから解き放たれること。
●他人に期待しないこと。
●置かれた場所で咲かなくていい。
でした!
この3つを意識して、明日から、来週から、職場で過ごしてみてください。
それでもなかなか、マインドチェンジができない人、他人を気にしてしまう人、いい子ちゃんから抜け出せない人は、いつでもご相談・ご連絡ください。
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レトリカ教採学院(教採塾)
学院長
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