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学校にあったらいいなと思うもの
みなさん、こんにちは。ディスカッションの学びの空間・Dコートを運営しています、高栁希です。
先日、Dコートのオンラインレッスンを受講している小学生と『学校にあったらいいなと思うもの』をテーマにディスカッションしました。今回は、そのディスカッションで特に私の印象に残っている内容を3つお話します。
そのときのディスカッションでは、本来学校にありそうにないものを選択肢として12個ほど私の方で用意しました。選択肢を用意することで、子どもたちが意見を言いやすくなる効果があります。
たとえば、今回用意した選択肢は「ヘリコプター」「交番」「映画館」などです。そして、「その他」という選択肢も用意しました。選択肢にない意見も言いやすくなる余白を残したかったからです。
コインランドリー
最初のエピソードです。学校に必要なものとして選ばれた1つは「コインランドリー」でした。
出てきた理由をまとめると「汚すとお母さんに怒られるから、洗って家に持ち帰りたい」でした。私が小学生のころは、汚すと怒られるのは理解していても、自分で洗おうなんて考えたことはありませんでした。
しかし、コインランドリーを選んだ子は、怒られるくらいなら自分で洗濯することを選びました。正直、子どもは自分から洗濯しないと思いこんでいた私は、この意見を聞いたときにハッとさせられました。
コンビニ
次のエピソードです。選択肢のなかから次に選ばれたのは「コンビニ」でした。理由は「給食が足りなくて、もう少し食べたい。そんなときコンビニがあれば、すぐにお腹を満たすことができるから」でした。
他の選択肢には、食堂もありました。「お腹を満たすためなら食堂で食べたら良いんじゃない?どうして食堂を選ばなかったの?」とコンビニを選んだ理由を尋ねました。するとその子は「いつも過ごしている教室のほうが落ち着くから。食堂のようなあまり過ごしたことない場所だと落ち着かない」と答えました。
たしかに、私も子どものころ過ごしていて落ち着く場所があったなというのを思い出しました。自身の心の状態をきちんと言葉で表現できるところに感心しました。
和室
最後のエピソードです。選択肢の中から選ばれたのは「和室」でした。
私は「あぁ、お昼寝がしたいんだろうなぁ」と思いましたが、その子から返ってきた理由は意外なものでした。「お茶を一杯飲んで、落ち着いてから教室に行きたい」と言うのです。これには私も驚きを隠せませんでした。
子どもなりにオンとオフのメリハリをつけようと意識しているんじゃないかと思います。私たちが大人が普段とらえることができない子どもの一面を垣間見れた気がしました。
今回は、印象に残ったエピソードとして3つあげましたが、他にも映画館や温泉など自由に選んでディスカッションをしていきました。Dコートのディスカッションでは、みんなで意見を出し合うのはもちろん、じっくり話を聞く時間も大事にしています。
あえて非現実的なことを考えてみること
日々の生活の中で湧き起こる感情や考えを言葉に出したり、あるいは聞いたりする機会はあまりありません。しかし、ディスカッションの場でそれらを行うと、共感できたり、忘れていた感情や経験が思い出されたり、意外な着眼点に驚いたりします。今回のディスカッションでは、私と子どもたちもそのことを実感したのではないかと思います。
学校にコインランドリーやコンビニを設置するのは難しいでしょう。しかし、あえて非現実的なことを考えることで、視野が広がったり新しい発想が生まれたり、もしくは別の形で体現できることがあるのではないでしょうか。
そんな可能性を感じたDコートでのエピソードでした。
『自分で自分を育む』
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ディスカッションの学びの空間 Dコート
Dコートはディスカッションが苦手な人でも安心して参加できるプログラムです。一人ひとりの価値観を持ち寄る対話の時間は、子どもたちの自己理解や自信を深める機会にぴったりです。価値観の交換を通じて自分で自分を育む。ぜひ一度ご体験ください。スタッフ一同お待ちしております。
https://www.d-court.net/
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オンラインコースもあります
Dコートには、オンラインコースもございます。世界中どこからでもご参加いただけます。よかったら、ぜひ一度ご体験ください。
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