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アーネンエルベ

 インディ・ジョーンズ『失われたアーク』では、モーセの十戒が書かれた石板を収めたアーク=聖櫃を巡って、ジョーンズとナチスが攻防を繰り広げるが、このナチスの機関のモデルとなったのが「アーネンエルベ」だった。

 アーネンエルベとは、「祖先の遺産」という意味で、SSの指揮官だったハインリヒ・ヒムラーの直轄機関として、世界各地の聖遺物などを収奪する任務が与えられていた。

 そこから、あらゆる分野にわたる教育指導機関にまで発展して、ナチスの価値観をドイツ国民に刷り込んでいくことになる。

 ナチスの狂気、とくにそのカルト的な性格を物語る端的な機関といえる。

 これは、そのアーネンエルベの成り立ちから、ナチスの狂気の学問を追ったドキュメンタリー。

 ちなみに版元は、オカルトやニューエイジ関連が専門のはずのヒカルランド。版元の性格と対極にあるはずの内容の本をどうして出版する気になったのか? そんなところも気になる。

 定価は9000円‼︎ これは、もしや、この書物が一般の人々に広く読まれないようにするためのヒカルランドの陰謀か(笑)

(2021.2.23)

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