シェア
リザミアが俺の三つ前の席から睨むようにカロルを見ていた。お前のことなんか聞いてねえよ、…
二 遠くなった空 誰かが誰かを呼んでいる。悲痛な声。涙の混ざったような震えた声。泣かな…
リザミアの肩の上で、黒髪が揺らいでいた。少し不安げなその背中は、いつもより小さく見える…
一 空を見上げる者 空は儚い。 刹那的で、どこか愛おしい。 同じ空は、二度と見られな…