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前向きな力:仮設住宅での思い出
兵庫県民とりわけ南部に暮らす方は、今日が特別な日であり、しんどい日でもある人も多いのではないでしょうか。どうも、のぎ@ダブルケア兵庫です。
私は阪神淡路大震災の経験者ではありません。
たまたま家族の転勤により一時的に兵庫から離れていたため被災していません。そんな私が何か書くのはどうかと思ったのですが、少年期の思い出を文字にして風化させないことも大事かなと思い記しました。
再度、家族の転勤で兵庫に戻ったときに、今でも覚えているのは、校庭にも公園にもたくさんの仮設住宅があったことです。
体育の授業には、校庭の外れにある仮設住宅群の中、談笑するおじいさん達
いつも遊ぶ公園の側では、洗濯物を干すおばあさんの姿
今でも鮮明に覚えています。
ある日、公園でドッチボールをしているとき、悪送球で、仮設住宅の入り口に置いてあった植木鉢を割ってしまったことがありました。友達と一緒に謝りにいくと…
元気やなー、たくさん遊びー!おばあちゃんが居候してるだけやからな。
とニコニコしながらボールを返してくれました。
小さい頃は、ボール返してもらえた!ラッキー!としか思っていませんでした。
大人になり、震災が起きた時の親の介護や、子どものことを想像すると嫌気がさすのですが、思い出すのはおばあさんの一言。
公園に居候なんてしたくないはずなのに、咎めるわけでもなく、元気やな!と前向きな言葉に変える力強さを思い出します。
いつ、どんな災害が起こるから分かりませんが、ケアと暮らす身として、いろんなことを想像して過ごさないといけないかと思います。
防災用品の備蓄も、ダブルケアではもちろん倍々で必要です。オムツ一つにしても、大人用と子ども用の両方気にかけないといけません。
いつ起こるかわからない災害のことを考えるのは億劫ではあります。
しかし、おばあさんの力強さを思い出しつつ、震災30年関連のイベントはたくさんありますので、参加して災害時の想像力を豊かにしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
【お知らせ】
毎年2月2日は「ダブルケアの日」、そして2月2日から28日は「ダブルケア月間」です。
ダブルケア兵庫では、2025年はダブルケアという言葉を広めることで、ケアラーやケアラーを支える支援者をみえる化していく活動に取り組みます。応援いただけると嬉しいです