漫画家生活20周年を迎える西島大介、原画展&ゲーム展!?
【原画展&ゲーム展】概要
ベトナム戦争を題材にした長編マンガ『ディエンビエンフー』、そしてその続編にあたる、カンボジアを舞台にした最新作『コムニスムス』。両作品に登場するマスコット犬「フンくん(Hung-King)」をナビゲーターに、椎名町「マンガナイトBOOKS E・Gallery」にて、西島大介の原画展&ゲーム展「Hung-King POP-UP!! マンガのまちのだいぼうけん」を開催いたします。
2004年に『凹村戦争』でデビューした作者の西島大介は、今年漫画家生活20周年。代表作『ディエンビエンフー』シリーズは角川書店、小学館、双葉社と出版社を渡り歩き、2018年に完結した流浪の大長編です。現在はその続編『コムニスムス』をTMSLabにて連載中。
アナログ作画の『ディエンビエンフー』は生原稿で、フル・デジタル作画の『コムニスムス』は原画データをモニターで、それぞれの作品から厳選した原画を異なる手法で展示します。作品の「魂」と呼ぶべき時代劇画作家・平田弘史によるタイトル文字の原画も、初公開展示予定です。
マンガナイトBOOKSショップでは、クラウドファンディング「フンくんぬいぐるみ計画」でインディペンデントに制作した「フンくんぬいぐるみキーボールチェーン」(5,000円)を中心に、書籍、CD、バッグ、アクキー、缶バッチ他によるポップアップ・ショップを展開。マンガナイトだけのオリジナルグッズも限定発売されます。
また、本展覧会にあわせて、ゲームボーイ調のインディーゲーム『フンくんさんぽ。 -マンガのまちのだいぼううけん』を、作者自ら開発し、「ゲーム展」としてリリース。プレイヤーは時をかける魔犬「フンくん」となり、「マンガのまち」を歩き回って謎を解きます。フンくんのミッションは、失われた「かみのマンガ」を探し出すこと。電子マンガ全盛の2024年、トキワ荘の時代1955年、そして戦後間もない1948年。令和、昭和、戦後、それぞれの時代をタイムトラベルしながら、フンくんは「マンガのまち」に秘められたマンガ文化の歴史をたどります。「トキワ荘マンガミュージアム」「中華料理松葉」「昭和レトロ館」など、ゲームボーイ調のドット絵で再現された実在の椎名町の風景は、原画展を文字通り「POP-UP!!」(立体的に浮かび上がらせる)することでしょう。
原画展会場の一角には「ゲーム展」として試遊ブースを設置し、無料でプレイ可能。ゲームをクリアし、エンディング画面に表示される「合言葉」をマンガナイトBOOKSで伝えると、オリジナルの粗品が進呈されます。現在、西島大介のゲーム・アカウント「島島itch.io」ではゲームの体験版を公開中。下記リンクよりブラウザ&スマホでプレイ可能です。なおこの体験版は、原画展&ゲーム展開催初日4月10日より「正規版」に切り替わります。エンディングは3つあります。
紙、電子、ぬいぐるみ、インディーゲームを横断し、「マンガのまち」をPOP-UP!!させる不思議な原画展&ゲーム展。ぜひお楽しみください。
インディーゲーム『フンくんさんぽ。 - マンガのまちのだいぼうけん - 』仕様
プレイ人数:ひとり
プレイ時間:15分(マルチエンディング)
対象年齢:小学生以上
ジャンル:RPG
形式:HTML5(スマホ、ブラウザでプレイ可能)
開発ツール:GBStudio
開発&出版:simasima
ゲームのサウンドトラック『Hung-King POP-UP!! Lost in the Manga Town』サブスク配信中
Game Creator's CAMP(島島)
【追記 展示ステートメントとしてのゲーム】
長文ですが、知りたい人だけ知りたい展示ステートメント(全体公開)です。どうぞ!
【関連イベント】
4/20(Sat)「ディエンビエンフーの20年 〜紙、電子、ゲーム、そして伝説へ〜」@マンガナイトBOOKS
4月20日(土)には、『ディエンビエンフー』が生まれるきっかけとなった初期短編の依頼者であり、『テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ』の著者・伊藤剛(マンガ評論家、鉱物愛好家、東京工芸大学マンガ学科教授)、単行本『コムニスムス』の発行元「rn press」の編集者であり発行人野口理恵をゲストに招き、マンガナイト代表山内康裕、西島大介、四者によるトークイベント&サイン会を実施します。
開催日:4月20日(土)14:00〜
参加費:2,000円
定員:20名
会場:トキワ荘通り昭和レトロ館2F多目的室
お申し込みは「マンガナイト」公式サイトから(準備中です)
https://books.manganight.net/hungkingpopup/
野口理恵プロフィール
株式会社rn press代表取締役。文芸誌「USO」編集長。太田出版「CONTINUE」、「エロティクス・エフ」編集部、コンデナスト・ジャパン「WIRED」編集部を経て独立。担当書籍は今日マチ子『センネン画報』、今日マチ子「わたしの#stayhome日記」シリーズ3部作、北村みなみ『グッバイ・ハロー・ワールド』、やくしまるえつこ×今日マチ子『ぼくのおひめさま』、青山景『ストロボライト』、大友克洋「GENGA展」図録、タムくん『ロマンス』、『王子辞典』シリーズ、『まんがファッション』他多数。
伊藤剛プロフィール
マンガ評論家、鉱物愛好家、東京工芸大学マンガ学科教授。1967年名古屋市生まれ。名古屋大学理学部地球科学科岩石学鉱床学講座卒業。日本マンガ学会会員。NTTデータ退社後、浦沢直樹のアシスタント、マンガ家活動を経て文筆の道に入る。著書に『マンガは変わる “マンガ語り”から“マンガ論”へ』(青土社、2007年)、『マンガを読む。』(青土社、2008年)、『鉱物コレクション入門』(共著、築地書館、2008年)、『テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ』(星海社、2014年)など。現在は執筆活動も継続しつつ、大学教員として多くのマンガ家を世に送り出している。
山内康裕プロフィール
1979年生まれ。法政大学イノベーションマネジメント研究科修了(MBA in accounting)。2009年、マンガを介したコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」を結成、2020年に一般社団マンガナイトを設立し「マンガと学び」の普及推進事業や拠点営業(日本財団助成)、展示事業等を展開。“マンガ”を領域とする企画会社レインボーバード合同会社代表社員、さいとう・たかを劇画文化財団代表理事、文化庁メディア芸術連携基盤等整備推進事業有識者タスクチーム員、東京工芸大学芸術学部マンガ学科非常勤講師、日本マンガ学会監事などを務める。共著に『『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方』(集英社)、『人生と勉強に効く学べるマンガ100冊』(文藝春秋)など。
西島大介プロフィール
1974年東京都生まれ。2004年、描き下ろしコミック『凹村戦争』(早川書房)でマンガ家としてデビュー。作品に『世界の終わりの魔法使い』(河出書房新社/駒草出版)、『ディエンビエンフー』(角川書店/小学館/双葉社)など。現在、カンボジア内戦を描いた『ディエンビエンフー』の正当な続編『コムニスムス』(TMSLab/rn press)を連載中。
キャラクター・デザイナーとして、読売テレビ「シノビー&ニン丸」、広島市現代美術館「無題さん」、ベルナール・ビュフェ美術館「ビュフェくん」などを設計。
2020年、個人電子出版レーベル「島島」を設立。自著の電子書籍配信、音楽配信に続き、2023年よりインディーゲームの開発&配信をスタート。『フンくんさんぽ。 マンガのまちのだいぼうけん』は、広島市現代美術館を舞台にしたゲーム『無題さんアドベンチャー』に続く二作目。
https://daisukenishijima.jimdofree.com/
https://simasima.itch.io/
https://twitter.com/DBP65
4/12(Fri)「チャリで来た。9」@荻窪velvet sun
先行する4月12日(金)にはサテライトイベントとして、荻窪velvet sunにて西島大介・吉田隆一DUOによる定期読書会&演奏会「チャリで来た。9」を開催。課題図書は、原画展&ゲーム展にちなんで、西島大介『コムニスムス』(rn press)です。
【オマケ】
原画展&ゲーム展に合わせ、ニッポン放送podcast「マンガのラジオ」に出演しております(全5回)。吉田尚記さま、ディレクターさま、Xin Cam On!!
長らく改装中だった「島島 ONLINE SHOP」が、4/10より全面改装を経てリニューアルオープン!! フンくんぬいぐるみ、購入できるように整えます。
「フンくんぬいぐるみキーボールチェーン」お取扱いリアル店舗は、以下です。
・オンサンデーズ(ワタリウム美術館地下)→通販あり
・339(広島市現代美術館ミュージアムショップ)
・コ本や